蛸くんとウツボちゃん(3) ページ4
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あれから事あるごとにAは僕に突っかかってきた。
ジェイドやフロイドの前であからさまに僕を責め立てるようなことはしなかったが、取り繕うようなこともしなかった。例え２人の前だろうと僕が気に食わないというオーラを隠しもしないし、なんなら口にする。
ああ、そうですか。別に僕もお前のことなんて好きじゃあないよ！という気持ちを込めて下から睨みつける。そうすると彼女はさも面白くなさそうに舌打ちするのだ。ざまぁみろ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おーーい！デブアズール〜〜！」
「お前、デカすぎて邪魔なんだよ！」
「横にデカいんだから通路塞ぐなよ」
いつものように同級生に囲まれ、罵倒される。
双子と関わるようになってから、面と向かってこういうことをされるのは少なくなった。きっとこいつらはジェイドやフロイドを恐れているのだろう。「リーチ姉弟とは関わるな」これはこのエレメンタリースクールでは常識だ。だからこうやって、２人が僕の側に居ない時を狙って、こいつらはやって来る。
僕１人に対して相手は３人。集団でしか行動出来ないようなやつらが、偉そうに僕に命令するなよ。そう言い返してやりたいが、僕はまだ魔法も上手く使えない。相手は３人で僕を囲み、後ろには壁。四面楚歌状態に喉が鳴る。ああ、今日は何をされるんだろう。
『ねえ、邪魔なんだけど』
彼女は突然現れた。
みんながみんな、僕が虐められている時、見て見ぬふりをする。友達じゃないから助けないとか、自分が標的にされたくないからとか、いろんな理由をつけて。だから僕は周りに助けを求めないし、期待もしない。所詮、みんな自分が可愛いから。
それなのに、僕を嫌っている筈の彼女が、何故か今、目の前に立っている。
「は？誰だよお前」
「ば、ばか！こいつ、A・リーチだぞ！」
「A・リーチって、あのリーチ兄弟の姉貴の？！」
『どーーーーでもいいことペラペラ喋ってんなよ。聞こえなかった？邪魔』
煩しそうな顔をした彼女は目の前で道を塞いでいた同級生の１人を蹴った。それも思い切り。蹴られたそいつは壁に叩きつけられて「ゔっ……！！」と声をあげる。周りの取り巻きはそいつに慌てて駆け寄る。そんな姿にすら、彼女は興味なさげに冷たく見下ろす。
「お、おい！大丈夫か！？」
「いきなり何するんだよ！それでも上級生か！？」
『は？』
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結月(プロフ) - まじで、すごすぎん、塩さんのファンになってしまった！！！！続き楽しみすぎて夜しかねれません(？)続き待ってます繰り返し見ても飽きない！！！！凄い (2月13日 11時) (
レス) @page25 id: 261332fd8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - わー、続き気になる、、いつか更新されることを祈って、、！ (7月22日 22時) (レス) @page25 id: 8e85720291 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 面白く何回も読ませていただいております！更新楽しみです！ (2022年12月10日 19時) (レス) @page25 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀恋歌(プロフ) - 何度も繰り返し読ませていただきました！！面白、面白？ではないですけど、本当に夢主ちゃんがタコちゃんのことを好きなんだって気持ちが伝わりました！！もしよろしければ続きが読みたいです。更新のこと、考えてみてください。 (2021年7月14日 12時) (レス) id: 7cd883aad7 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き - 塩さん» 更新されてる！！！ゆっくりで全然大丈夫なので、完結まで読ませて貰えたら嬉しいです…！本当に好きなんですよ！この作品！！ (2020年10月23日 1時) (レス) id: d9b4af21ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩 | 作成日時：2020年6月10日 13時
