蛸くんとウツボちゃん(2) ページ3
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あれから何度冷たく接しても双子はやって来た。
そのうち、双子は"ジェイド"と"フロイド"という名前だと知る。それとなく２人の性格も分かってきた。煩くて仕方なかった筈の声が、"当たり前"になっていた。
そして、その日はやってきた。
「ねーえ、タコちゃん」
「僕たちの家に遊びに来ませんか？」
「お前たちの家に？」
今まで、友達なんて出来た試しがなかった。かと言って、この２人がそんな関係かと問われれば素直に頷くことは出来ない。それでも僕は誰かに家に招かれたことなんてなかったし、多少なりともその事実に舞い上がっていたことを認めよう。つまりは、承諾してしまったのだ。彼らの家に行くことを。
『誰、そいつ』
綺麗な人魚だと思った。
２人に似た色をもつ髪は艶やかで、顔も同様に整っている。口調は随分荒いが、声は透き通るように美しい。それがAとの出会いだった。
彼女は今と比べると酷く冷たい目で僕を貫いた。
「あ、A〜〜！見て見て〜〜タコちゃん！」「前に話したでしょう？彼がアズールです」ジェイドとフロイドはまるでその冷たい視線に気付いていないように彼女に話しかける。「ああ、」と頷いた後、彼女は舌舐めずりをした。
『今日のご飯？まるまるしてて美味しそうだね』
その顔は見覚えがあった。よく僕を囲んで罵倒してくるやつらと同じ顔だ。
初めて他人の家に招かれたと浮かれていた自分を殴りたい。そうだ、
「確かにタコちゃんまんまるで食べでがありそう」
「ふふっ、でも違いますよ。今日はアズールを招待したんです」
『は？そのタコを招待？……そいつは"捕食される側"だよ』
心底理解出来ないといった顔をして、彼女は顔を歪めた。この時、僕がグズでノロマなタコだから、彼女は僕を睨んでいたんだと思っていた。後々、そうではないことを知るのだが。
「タコちゃん、めっちゃおもしれーの」「アズールと居ると退屈しないんです」と２人はクスクス笑い合う。本当に空気が読めないというか、あえて読まないというか。僕と彼女の間に流れる重い空気など物ともせずに口を開く。目の前に居る彼女がどんな
『へえ………それは、いいね』
どの口が言ってるんだ。
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結月(プロフ) - まじで、すごすぎん、塩さんのファンになってしまった！！！！続き楽しみすぎて夜しかねれません(？)続き待ってます繰り返し見ても飽きない！！！！凄い (2月13日 11時) (
レス) @page25 id: 261332fd8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - わー、続き気になる、、いつか更新されることを祈って、、！ (7月22日 22時) (レス) @page25 id: 8e85720291 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 面白く何回も読ませていただいております！更新楽しみです！ (2022年12月10日 19時) (レス) @page25 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀恋歌(プロフ) - 何度も繰り返し読ませていただきました！！面白、面白？ではないですけど、本当に夢主ちゃんがタコちゃんのことを好きなんだって気持ちが伝わりました！！もしよろしければ続きが読みたいです。更新のこと、考えてみてください。 (2021年7月14日 12時) (レス) id: 7cd883aad7 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き - 塩さん» 更新されてる！！！ゆっくりで全然大丈夫なので、完結まで読ませて貰えたら嬉しいです…！本当に好きなんですよ！この作品！！ (2020年10月23日 1時) (レス) id: d9b4af21ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩 | 作成日時：2020年6月10日 13時
