の「手入れ」 ページ26
―――翌日
Aは手入れが必要な刀剣を集め、顕現していた。新選組をはじめとした男士たちは、比較的軽傷な刀を探しに本丸内を奔走していた。
にっかり青江は
｢君からは邪悪なものを感じないからねぇ｣
と、鶯丸や薬研同様、自己判断でAを主と認めた。
陸奥守吉行は、山姥切同様Aを見かけたことがあったようでかなり驚きながらも、新選組の話を聴き、
｢ほいだら、おまんを信じる！！これからよろしゅうな、主！｣
と、無邪気で眩しい笑顔をAに向けた。
次々運び込まれる刀を手入れするが、この二振りのように円滑に事が進むというのは珍しいことであった...。
―――手入れ部屋
｢どなたですか？私は審神者なんて受け付けませんよ｣
「また審神者か。政府の連中は何もわかっていないようだな。」
次に手入れ、顕現したのは宗三左文字とへし切長谷部。
これには薬研藤四郎と、小夜左文字が立ち会った。
――数分前
「大将、持ってきたぜ」
「あら薬研、助かるよ...と、その子は？」
・・・薬研の陰に隠れる青髪の小さな男士。勇気を振り絞ってここまで来てくれたのかな？
「小夜左文字。俺と縁のある刀の弟だ。俺が今持ってきた２振りのうちの１つが小夜の兄貴だな。」
「そうか、お兄さんが心配でここまで来たんだね。」
私が声をかけると、少し陰から身を出した。
「あなたが本丸の刀を手入れしているって聞いたから、その、兄さんを直してほしくて...。
江雪兄さんには止められたけど、薬研が説得してくれたから...
その...兄さんを直してください！！直してくれたら、僕は貴女のためになんでもします！
だからお願い！！兄さんを直して...！！」
懇願する小夜左文字の目には涙が浮かんでいた。
「大丈夫だよ、私はそのためにここへ来たんだから。任せて。」
と言えば、彼は声を上げて泣き出してしまった。ここまでずっと気を張り詰めていたんだろうね。
彼にハンカチを渡した。
「薬研、小夜ちゃんと一緒にいてあげて」
「あぁ。小夜、ここに座ろう。」
頼りになるね・・・
その後すぐに二振りに霊力を流し、手入れ、顕現した。
――
ラッキーカラー
あずきいろ
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詩苑(プロフ) - 面白いとかの感想の前にセリフカラーで読みにくい。 (6月25日 0時) (
レス) @page7 id: c3d5b8047c (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - よっしーさん» ご愛読ありがとうございます！何度も読み返す程気に入ってくださったのですね…嬉しい限りです！不定期更新ではありますがよろしくお願いします！ (2023年1月27日 5時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー(プロフ) - はじめまして！とても面白く何回も読んでしまいました！更新楽しみにしてます！ (2023年1月22日 23時) (レス) id: c700d17df9 (このIDを非表示/違反報告)
小枝(プロフ) - アリス・キーリングさん» ご愛読ありがとうございます！カラーについては以前より苦心しておりました。カラーにも黒字にも長所がございますので、読者の皆様が読みやすい作品となりますよう、精進してまいります。 (2022年11月24日 2時) (レス) id: bef153b913 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - レス失礼致します。とても面白くすぐに読み切ってしまいました。一点カラーでのセリフを辞めていただけると助かります。ピンクや薄い青、薄紫など白い背景のためどうしても見にくくなっています。できればで良いのですが黒字で書いていただけませんでしょうか? (2022年11月16日 22時) (レス) @page33 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小枝 | 作成日時：2022年7月18日 17時
