もう500年くらい生きてるけど〈改〉【刀剣乱舞(ブラック本丸)】

へ「分岐点」 ページ6

―――政府、秘密組織にて

「こちらの機械に入っていただき、本丸へと移送します。」

・・・長年守ってきた師匠の店を、数か月過ごしたこの童顔の政府の役人に任せるのは不安で仕方ないけれど、私が行かなければ店の皆がどんな目に遭うか...

断ることはできなかった。

出発まで時間があったため、もう一度本丸の事情についての資料に目を通した。


「いつの時代も、人というものは身勝手なんだね」


もう見たくないと思った資料だけど、最初に事情を知った時から彼らを救いたいと思っていた






―その本丸に、ある男が派遣された。

その男は、細身で高身長で、腕力と霊力の強い男であった。

家が貧乏で仕事を探していたところ、政府に拾われ、「何でも用意する」という言葉に乗せられ、審神者になる。

その男はある時演練で、歴代審神者史上最高の記録を残した。



それから歯車は狂い始めた。

男は、主に打撃、生存の高い大太刀、槍、薙を

休ませることも、手入れすることもせずに出陣させ続けた。



更に、短気という特性が引き出され、気に入らないことがあれば刀剣男士達に当たる。

宗三左文字をはじめ、数人と伽を...

歯向かう者は折り、力のある者は封じ込めた。



初期刀の山姥切国広が、命からがら、政府にこの状況を伝えて男審神者は逮捕・処刑された─







「Aさん、そろそろ移送の時間です。貴女がこれから向かわれるのは約200年後異空間です。

この地球と同じように過ごせますが、本丸と関係する商店街のみ存在します。

それ以外は存在しません。

昨日の研修でも申し上げましたが、必要なものはどんなものでもこちらでご用意いたしますのでどうぞお気軽にお申し付けください。」

「分かったよ。」

「それと、こちらを。これは、あの本丸ではまだ顕現されていない太刀・小烏丸です。

護身用にお使いください。

通常は、拳銃をお渡しするのですが、500年生きた貴女はこちらの方が慣れていると思いまして。」

「そうだね。ありがたく頂くよ。」



移送の装置は一瞬、光に包まれその後Aの姿は見えなくなった。

と「本丸ー初期刀ー」→←ほ「分岐点」

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す