〃 ページ9
……
貴方side
「いったい、どうするんしょう…」
「さぁね。私もさっぱり判らないよ」
「僕は判ったけどね!!」
後ろでひそひそと(一人を除く)話してるようだが、丸聞こえだぞ。(地獄耳)
谷崎「あの、Aさ…賢治君のお姉さん」
『?何でわざわざ云い直すんだ?
Aでいい、呼びにくいだろう』
谷崎「…えと、Aさん。屋上で、何をするンですか??」
『……』
ここは、屋上。しかも、弟の勤務地である『武装探偵社』がある、ビルの最上階だ。
賢治「そのうち判りますよ!」
賢治が代弁してくれた。
_______
____数分前 no-side
あの後、谷崎達と横浜観光を楽しんだ、宮沢賢治の姉、A。
一旦探偵社に戻り、実家に帰るべく荷物をまとめていた矢先。
賢治「姉さんッッ!!」
彼女の実の弟にあたる彼が、息を切らしながら飛び込んできた。
扉を蹴破る勢いで←
賢治「姉さん!大変です!終電の!時間が!過ぎています!」←
『いちいち言葉の区切れに「!」を付けるな。読みにくいだろう』←
賢治「姉さん!メタいです!」←
いろいろとぶっとんでる会話をしたところで、真面目に考えることにした宮沢兄妹。
『困ったな…流石に、長居はできないしな。仕方ない、歩くか…←
いや、ここからだと結構距離があるし、かえって負担が』
賢治「それに、もう暗いですよ…」
(…つっ込みたい!!)←
やがて、顔を見合わせ同じタイミングで、ため息をつく。ナイスコンビネーション←
どれだけ歳が離れていようが、流石は兄妹と云ったところか。
彼女は、真剣な面持ちで賢治を見つめ、口を開いた。
『…やむを得ん。
賢治、いいか?』
賢治「はい!じゃあ、皆さんを呼んできますね!」
谷崎「…?」
そして、今に至るというわけだ。
_____
?side
『……そろそろ、だな』
ぼそりと呟いて、
辺りはいよいよ暗くなると共に、ぽつぽつ明かりが灯り始めている。
『…しまった。アレを持って来てなかった』
そして、困ったように帽子をかぶり直した。
賢治「ええっ!?持ってきてなかったんですか姉さん…」
『お前も人のこと云えないだろうが』
やはり。
____兄妹、だな。
賢治「あっ!」
?「…?」
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます! (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん?賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)
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