検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:12,429 hit

ページ9

……



貴方side




「いったい、どうするんしょう…」
「さぁね。私もさっぱり判らないよ」
「僕は判ったけどね!!」



後ろでひそひそと(一人を除く)話してるようだが、丸聞こえだぞ。(地獄耳)



谷崎「あの、Aさ…賢治君のお姉さん」

『?何でわざわざ云い直すんだ?


Aでいい、呼びにくいだろう』

谷崎「…えと、Aさん。屋上で、何をするンですか??」

『……』

ここは、屋上。しかも、弟の勤務地である『武装探偵社』がある、ビルの最上階だ。



賢治「そのうち判りますよ!」


賢治が代弁してくれた。


_______


____数分前 no-side



あの後、谷崎達と横浜観光を楽しんだ、宮沢賢治の姉、A。

一旦探偵社に戻り、実家に帰るべく荷物をまとめていた矢先。


賢治「姉さんッッ!!」


彼女の実の弟にあたる彼が、息を切らしながら飛び込んできた。


扉を蹴破る勢いで←



賢治「姉さん!大変です!終電の!時間が!過ぎています!」←

『いちいち言葉の区切れに「!」を付けるな。読みにくいだろう』←

賢治「姉さん!メタいです!」←



いろいろとぶっとんでる会話をしたところで、真面目に考えることにした宮沢兄妹。



『困ったな…流石に、長居はできないしな。仕方ない、歩くか…←

いや、ここからだと結構距離があるし、かえって負担が』

賢治「それに、もう暗いですよ…」


(…つっ込みたい!!)←



やがて、顔を見合わせ同じタイミングで、ため息をつく。ナイスコンビネーション←

どれだけ歳が離れていようが、流石は兄妹と云ったところか。

彼女は、真剣な面持ちで賢治を見つめ、口を開いた。



『…やむを得ん。





賢治、いいか?』

賢治「はい!じゃあ、皆さんを呼んできますね!」


谷崎「…?」



そして、今に至るというわけだ。


_____



?side



『……そろそろ、だな』



ぼそりと呟いて、割烹着(エプロン)のポケットをまさぐる彼女。

辺りはいよいよ暗くなると共に、ぽつぽつ明かりが灯り始めている。




『…しまった。アレを持って来てなかった』



そして、困ったように帽子をかぶり直した。



賢治「ええっ!?持ってきてなかったんですか姉さん…」

『お前も人のこと云えないだろうが』




やはり。


____兄妹、だな。



賢治「あっ!」


?「…?」

〃→←〃



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (317 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:ネタ , アニメ , ユキ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます! (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん?賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月26日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。