※クロスオーバー注意 ページ45
＊
鶴丸国永side
｢そうか。だが俺は…この審神者――いや、この男を信じるぞ。｣
｢…!?｣
目の前にいる伽羅坊が、これでもかというほどに目を見張った。
だが、言ったことには後悔も何もない。
｢辛かったな、苦しかったな。…よく頑張ったな｣
いつか､あの男――主に撫でてもらった時に呟くように言われた言葉。誰かのぬくもりに触れたのは――久し振りだった。
そして――あわよくば、もっと触れられたら。
そんなことを思ってしまうのだ。
それに――
｢――…いや、違うな、信じたいんだ。｣
この審神者の隣なら、また違った何かを見つけられる。
そんな予感さえもした。
___
この後、何故か随分しおらしくなった大倶利伽羅にひたすらにぽんぽんしていた俺だが、こんのすけによる｢審神者様!手伝い札がございます!!｣の一言で、迷わずそれを手にしていた。
｢手伝い札って便利だな…｣
１回出陣ごとに一枚しか貰えないというのが、その価値を表している。まあ、今回は状況が状況なので手伝い札は勿論、その他資材は充分有るが。
こんのすけ曰く、審神者の霊力?やらを手伝い札に注ぎ込むだけらしい。
霊力って言ってもただ念じるだけなので、その辺はよく分からないが。とりあえず、俺の霊力を吸ったのか、持っていた手伝い札は割れ、それと同時に膨れ上がったらしい霊力が傷付いた抜刀を包んでいた。
｢これ……治ったのか?｣
｢……｣
次に眼を開けたのは、真っ二つに割れた手伝い札が手から零れ落ちた時だった。
当人に問いかけてみるも、返事がない。かと思えば痛がる様子もなく身体を起こしたので、緊張を解いた。
｢…あんたの霊力と、人柄は認めてやる｣
やがて、もう用が無いのか、おもむろに立ち上がると障子の方へと手をかけたまま、こちらを向かないでそう言った彼。
｢それ以外は…あんたが何とかしろ。｣
｢俺、まだお前の名前聞いてないんだけど。｣
誰が、かっこよく退場なんてさせると思った?←
すると、ゲームでは見られないであろう貴重な半目を俺に向けたのち、
｢……大倶利伽羅だ。別に語ることはない。慣れ合う気はないからな｣
｢いや、今思いっきり馴れ合ってただろ。呼びにくいから伽羅でいいか?｣
｢好きにしろ…｣
なんかすっかり毒気が抜かれたような顔を見せた大倶利伽羅改め伽羅は、今度こそ手入部屋を後にしたのだった。
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (
レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます！ (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん？賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)
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