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※クロスオーバー注意 ページ41




「さ、て……本丸に入る前に、山姥にも今の本丸について説明する必要がある。」

「…?」


どういう事だ、と言わんばかりに金髪こと山姥切国広…略して山姥は、首を傾げる。そんな彼に今の本丸についてざっと説明すれば、流石の無表情でも、少しばかりその端正な顔を歪めた。
問題は此処からである。

何にせよ、前の審神者が使い物にならなくなったもの、或いは使いものになる物でも関係なく暴力やら刀解を行ってやがったもんだから、当然のごとく刀剣男士は人間不信に陥っているとのこと。


「それで、お前の力を借りたい。
…守って、くれないか?」

「…自分で何とかしろ…と、言いたいところだが、主であるあんたの命令なら致し方ない。」

「いや、主命じゃなくて、俺からの個人的な頼みなんだが…」


当日早々、切られて怪我するなんてたまったもんじゃない。何よりも、折角審神者になっておいて、死因が刀剣男士からの襲撃もしくは暗殺なんて何それ笑えない。


「写しの俺に…そんなことを頼むのか…?」

「いや、お前だから頼めるんだけど。」



実質、今信用できるのお前しかいないし。(味方的な意味で)
それに―――



「実力あっても、自分を謙遜できるやつは…嫌いじゃない」

「…!あんたは…」


目を見開いてこちらを見据える彼をそっと見つめ返す。多分、こっちの真偽を解きたいんだろうが、残念ながら、さっきのは正真正銘の本音そのものである。
やがて、ぽつりと呟いた言葉は案外意外なものだった。


「…あんたは、その前髪…見えにくくないのか…?」

「双子だから間違えられやすくてな。見分けつけるために伸ばしてたけど、邪魔といっちゃあ邪魔だな…」


勿論それもあるが、ゲームの時間に費やしたいから髪切る時間が勿体無いし、何よりも前髪失敗しそうだからと言うのが本音である。
別に言ってもいいが、また呆れられそうなので止めておいた。
そんな彼はというと、双子というキーワードに反応して、食い付いてきたが。


「!兄弟が、いるのか…?」

「あぁ。見た目は似てるけど、中身は全然似てない」

「ッ!これは、写しか…!?」


ほら、とポケットからスマホを取り出し、内蔵されてる写真の一つをタップし見せれば、予想通り驚かれた。
暫く画面に釘付けになっていたが、やがて目を離すと、静かにこう呟いた。


「俺とは、大違いだ…」


「…いや、お前さっき自分は偽物じゃないって宣言してただろ」


何故顔が整った奴に限って性格が捻くれてるのか。

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作品ジャンル:アニメ
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翠輝 - 賢治姉のキャラクターに引き込まれました。面白かったです、是非続きをお願いします。 (2016年9月26日 22時) (レス) id: bfcd9a4d58 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - おらん時さん» お姉さんの怪力は元という設定でいきたい(真顔)←異能力はまた別のやつです←コメントありがとうございます! (2016年7月20日 6時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
おらん時(プロフ) - デコピンに思わず笑ったぜ←…ん?賢治のお姉さんも賢治くんと同じ異能なのかな、じゃないと、あの賢治くんが悶えるだなんて…。新奥義(笑)私の新奥義はねぇ…h(ry← (2016年7月20日 1時) (レス) id: 07a8919c5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月26日 18時

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