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母はいつも嫌そうな顔をしておれのことを見つめる。でもそれはおれが嫌いだからじゃないおれのことを心配してその顔をするのだ
いつでも逃げてこれる場所を作らせないため、母はおれに一切優しくしなかった。けど俺はそれを知っていたからこそ母の優しさをこっそりと胸にしまったのだ。
勉強ができなかった。理科は好きだったけど算数が嫌いだった。国語は好きだけど社会が苦手だった。最近前倒しされて学校で勉強する外国語って奴も好きじゃない。
でもテストは毎回１００点満点。
だってそうじゃないとお父さんに殴られるから。
今日も殴られてしまった。ピアノが上手に弾けないから。流れるように表現しなきゃいけないの。自分の思い通りに弾いてしまってはダメなんだ。すべては教科書通り。美しく自分らしく表現するのはプロがやるからお前は完璧を身に着けろ。
お父さんは別に俺のことが嫌いではない。人間の意志を汲み取れ。そう教えられた結果の考えだ。父はおれに優しくこそしなかったが俺を嫌いとは言ったことは一度もなかった。すべてはおれのために。おれが将来楽するために。だから失敗するとおれをなぐった。
おれって自分を呼ぶと僕と言えと殴られる。
大人はずる賢い生き物だ。世間の目を一番に気にして家では好き勝手行う。母も僕も父親の物だ。僕は生きていないでも死んでもいない
大人はずる賢い生き物だ。服の上からじゃ見えないところに痣を作る。作られたくなかったらしっかりするんだな
図工が嫌いだ。自分らしさを表現するなんて意味が分からない。好きな色って何。好きな動物？食べ物。ないよそんなもの。でも父は偽れと怒鳴る殴る。
その日から僕は、緑が好きだと言った。犬が好き、ハンバーグが好き。本当は全部全部嫌い。
大人は嫌いだ
暴力にしか頼ることができない奴が嫌いだ
母は発狂して死んだ。広い母の寝室で首をつっていた。吐き気がした人は簡単に死んでしまう。
父は言う。こいつを拾ってやったのは私だ。此奴には一欠けらの情も無い。
そして殴られる。お前は私の期待を裏切るな。お手伝いさんが止める。でもそれを父が止める。僕は大人しく殴られるしかない
家には味方が居なかった
暴力に頼るやつが嫌いだ。あの同じクラスのガキ大将も父も全部
生きている意味すら分からない。生きている意味なんて要らない。ただただ居なくなってしまいたかった。
そしてそんな生活に優越を感じていたという事実に本当は気づいていながらも無視したのは齢７つの頃だ
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篠鷺(プロフ) - ヒビキさん» 読んでいただき感謝です！亜麻色ですか！先ほど調べてきたんですが確かにそんな色合いで....というよりもモロに理想でした！教えて頂き感謝します。亜麻色亜麻色...良い色でした (2018年3月20日 20時) (
レス) id: 6dfb7746bb (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 遅まきながらこの作品を見つて読ませていただきましたが、めっちゃ面白いです！あと主人公の髪色が何色っていうんでしょうって言ってた件ですがあれ亜麻色(あまいろ)だと思います。厳密に言うともっと違う色なのかも知れませんが、私が見た感じでは多分亜麻色だと… (2018年3月20日 18時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠鷺 | 作成日時：2018年3月11日 11時
