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はっぴーばーすでい磯貝君！
そういって朝っぱらから廊下をどたばた走り教室の扉をバーンと盛大に開けたのは麦谷だった。
麦谷は俺の方にずんずんと向かってきてもう一度おめでとう！！と大きな声で言う。
そんな大きな声で言わなくても聞こえている。そう言いたかったが、祝われること自体嬉しいことだし興奮して自分が大きい声を出していることに気付いていないのだろう麦谷に水を差す訳にはいかなかった。
彼の後ろをうんざりした顔で付いてくるのは寺坂とイトナ。寺坂は最近また麦谷と一緒に登下校するようになったらしく3人で教室の扉をくぐるのがデフォとなりつつある。
頬を高昇させ赤らめた彼は俺に向かって袋を差し出してきた。
「え、」
「受け取って！」
申し訳ないなと思いつつも受け取り彼の許可を得て袋を開けると 鮮やかな赤色をしたストールだった。彼のセンスから選んでくれたのかどの服にでも合いそうな使い勝手のいい色は俺にも難なく着こなせそうなストールだ。
「いいのか？こんな高級そうなの」
「いいの！磯貝君にはいつもお世話になっているし好きだから！」
えへへへ 少女漫画の主人公みたいな笑い方をした麦谷は俺らを見ていた岡島に ガチデレすんな気持ち悪い と言われてキレていた。 シルク生地の触り心地のいいストール。懸命に選んでくれたんだろう麦谷を思って俺は途端に嬉しくなった。
「大切にする！本当にありがとう！」
そう言えば驚いたような表情を一瞬だけ浮かべ麦谷は綺麗に笑った。もともと顔がとんでもなく綺麗に整っている分彼の笑い顔は心臓に悪い。
しかし同時に恥ずかしそうに笑う表情に自分がしたのだと思うと優越感が沸き上がるのもそれもまた事実だった
というよりもどうして麦谷が俺の誕生日を知っていたのか、少し疑問であるが祝ってくれただけでも十分だった。きっと仲のいい渚やカルマにでも聞いたのだろう。
「二人だけの世界だね磯貝君！」
「え？ああ、そうだな」
磯貝君はスルースキルが高めだ。
「って違うんだよ！入りずらい雰囲気だったけど今日渚の母ちゃん来るんだよ！」
「え！？楽しみ！」
「バカだろお前！」
うわー！と言って頭を抱える杉野君はおれをみて絶望したような顔になった。こいつ話通じねー！思いっきり馬鹿にしたような面だ。一応つねっておいた。
しかし詳細を聞けば渚君E組脱退の危機。これは喰い付かずにはいられなかった。
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篠鷺(プロフ) - ヒビキさん» 読んでいただき感謝です！亜麻色ですか！先ほど調べてきたんですが確かにそんな色合いで....というよりもモロに理想でした！教えて頂き感謝します。亜麻色亜麻色...良い色でした (2018年3月20日 20時) (
レス) id: 6dfb7746bb (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 遅まきながらこの作品を見つて読ませていただきましたが、めっちゃ面白いです！あと主人公の髪色が何色っていうんでしょうって言ってた件ですがあれ亜麻色(あまいろ)だと思います。厳密に言うともっと違う色なのかも知れませんが、私が見た感じでは多分亜麻色だと… (2018年3月20日 18時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠鷺 | 作成日時：2018年3月11日 11時
