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「麦谷結局今日も来なかったな」
三日で帰るって言ってたのに。杉野はそう洩らした。ビッチ先生が死神に連れ去られてしまいオレらクラスメイト全員で来なければ先生のほうを小分けにして個人の元へ送り届けるといった死神のウソにはまりオレらは結局皆して捕まってしまったのだった。
一度脱出を試みたが死神は異常に強かった。こんなのに真正面から突っ掛かったらひとたまりもない。そう思えてしまうほどの実力を兼ねそろえていたのだ。
でもこうやってどうしょうもない敵を前にしてしまうくらいなら、あんな役立たずのトラウマ持ちの不安定野郎は来ない方がよかっただろう。
騙されたってわかった時点でビッチ先生を小分けにするなんてことないだろうから。
そんなおれは鉄格子を通して監視カメラが撮った映像を映すモニターをじっと見ていた。
突如一つの監視カメラに見覚えのある姿陰が映り俺はニヤリと口角が自然に上がるのを感じる。
他の奴らもそれに気づいたのか感嘆たる声を上げ、逆に死神は驚きの声をあげた。
「さいっあくだ」
麦谷！！！麦谷お前来てくれたのか！！そういって抱き着いてくるのは岡島君だけだ。他のみんなは哀れそうにこちらを冷めた目で見ている。無理もない。かっこよく助けに来たと思ったのに気づけばここだ。
「Aもう一回上に登って俺たち助けるトコからテイク２やろう」
「いや、これは主人公交替した方がいい。カルマお前が行け」
「出れたらこんなところ居ないって〜」
それを俺にやらせようとしていたんだよ・・・岡島君をすんなり外して向き合う。
「どうするこれから」
「「「だよね」」」
ヘマやってしまった俺を慰める皆。今はちょっとその優しさが辛いから辞めていただきたい。
なんでお前此処来たんだよ・・・そう目線が告げる竜馬から反らした。目線で言うのも無しだ。
そのあとあの花屋さんが来て此処に水を流し生徒ごと先生を殺すという。
俺は此処に来なかった方が良かったんでは・・・本気でそう思ってしまった。
そして花屋さんのその言葉に烏間先生が感情をあらわにし一発彼に殴りを入れた。
「２８人の命は・・・地球よりも重い。
それでもお前が彼らごと殺すつもりならば俺が止める」
「「「「烏間先生！！！」」」
とてもカッコよかった。そして見比べる。鉄格子を舐めて溶かそうとするだけの黄色い破壊生物を。
「言っておくがイリーナ プロってものはそんな気楽なものじゃないぞ」
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篠鷺(プロフ) - ヒビキさん» 読んでいただき感謝です！亜麻色ですか！先ほど調べてきたんですが確かにそんな色合いで....というよりもモロに理想でした！教えて頂き感謝します。亜麻色亜麻色...良い色でした (2018年3月20日 20時) (
レス) id: 6dfb7746bb (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 遅まきながらこの作品を見つて読ませていただきましたが、めっちゃ面白いです！あと主人公の髪色が何色っていうんでしょうって言ってた件ですがあれ亜麻色(あまいろ)だと思います。厳密に言うともっと違う色なのかも知れませんが、私が見た感じでは多分亜麻色だと… (2018年3月20日 18時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠鷺 | 作成日時：2018年3月11日 11時
