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「憎い。憎たらしい」
「何が」
「そんなの自分の胸の内に聞きやがれ」
「なんなの君」
きゃ〜麦谷せんぱ〜い という呼びかけにひらひらと手を振ると岡島君と前原君・・・木村君に竹林君・・・その他もろもろ後ろにぞろぞろと引き連れた彼らがブーイングをしてきた。
「麦谷は体育祭に参加しないくせにキャーキャー言われやがって」
「キーキー言ってる暇があれば準備体操でもしておけば？」
「腹立つ〜」
そう僕だけ制服だ。
浅野だって五英傑だって体操服なのに僕だけ制服。
まあ、確かに客引きが体操服なのはどうかとは思うが僕だって体育祭に参加したかったさ。まだ僕はE組のみんなと行事らしい行事をしていないのだから
ほら、僕は忙しいから そういってシッシッ と手を送るとまたブチっと何かが切れた音があちらこちらから聞こえてきた。
「麦谷。エンジンだけでも入ってくれないか？」
お前も体育祭まで支えてくれただろ？
そういう磯貝君は天使だ。神だ。皆見習うべきは磯貝君だ。
誘ってくれたエンジンの中に入り一緒に土気を高めたら僕は皆に頑張って。と言って役員席に向かった。
後ろから お前もがんばれよー と聞こえてくる。
さっきまで言い合いをしていたのに自分を思いやってくれる。馬鹿やって騒いで喧嘩して。
そんな普通の中学生らしいこういう生活に僕は心底憧れていたのかもしれない。
わざわざ来てくださった大企業の方を理事長室に案内したり、放送席と連携を取ったり。困っている子を助けたり。
こんなことをやらせてもらっている時点で感謝しなくてはいけない。
実際E組は誰からも突き放されたクラス。信用しきっていないと役員側なんてやらせてもらえないのだから。
少し暇になった昼。窓から見た校庭はE組優勢だった。
「磯貝先輩〜 カッコよかったです！！」
「おーありがと 危ないから真似すんなよ」
「ちょっとあの子誰ですか磯貝先輩」
「「「麦谷・・・・」」」
「おお！お帰り！」
「ただいま」
掛かりも終わりE組の輪に入ろうとしたその時だった。後輩に磯貝君がモテていた。いや、確かにね磯貝君は素敵さ。誰のためと言わずまず他人のために体を張れる神同等の存在さ。けど、けどね磯貝君のことは僕が一番好きなんじゃい
「磯貝君さ、今モテてたよね？」
「いや〜ありがたいよ」
「僕心配だ。いつか知らない奴に連れていかれそうだ・・・」
「？？」
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篠鷺(プロフ) - ヒビキさん» 読んでいただき感謝です！亜麻色ですか！先ほど調べてきたんですが確かにそんな色合いで....というよりもモロに理想でした！教えて頂き感謝します。亜麻色亜麻色...良い色でした (2018年3月20日 20時) (
レス) id: 6dfb7746bb (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 遅まきながらこの作品を見つて読ませていただきましたが、めっちゃ面白いです！あと主人公の髪色が何色っていうんでしょうって言ってた件ですがあれ亜麻色(あまいろ)だと思います。厳密に言うともっと違う色なのかも知れませんが、私が見た感じでは多分亜麻色だと… (2018年3月20日 18時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠鷺 | 作成日時：2018年3月11日 11時
