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けど、今年になって父に連れられ本格的に家のことを知るたびにこの家を父にまかせっきりではダメだって思うようになってきたんです
会社の方は父以外優しいですし、外国の方とも話が通じていろんな解釈を持っていた。それに僕にはスキルと金がある
「もちろん理不尽で完璧を要求してくる父のことは一生許すことはできないですし、あの人自身が許しを請うことだってこれからもないと思います。けれど僕にとって世界に触れさせてくれたことだけは感謝してるんです」
僕がそういうと殺せんせーは笑っていた。他のみんなは料理に夢中なのかずっと食べて会話している。此処はクラスじゃないぞ。そう言いたかったが僕はそのクラスに魅了された一人だから何も言うことはできなかったのだ。
「だから 僕は父を殺して 僕がこの家を継ぎたいって今思っているんですよね」
「そうですか。私たちが乗り込むまでもなかったですねえ」
でも君は一体どうしてE組に落ちてきたんですか？
「あ！それは私もずっと思ってた！」
食べているのに夢中だと思っていた倉橋さんは はいはーい と手を挙げて質問する。それに注目しだした皆は一斉にこっちを向いたのだった。
「・・・僕はね期待されたくなかったんだ。大企業の息子ってこともあって皆は僕に期待をした」
君は家柄だけではなく性格もいい と 頭もいいのか
何から何まで僕に期待をした。家でも多くの期待をされているのに外に出ても期待された。
頭もいいならもしかして運動もできるんじゃない？そういって期待にずっと応えようとして今まで生きてきた。
でも期待に応えることができなかったら奴らは僕から一切の興味をなくす。僕はずっとずっと家柄じゃなくて作られた性格じゃなくて名声のためじゃなくてただただ本当の僕を見て欲しかった。
A組に入ると浅野と並ぶ頭脳って持てはやされて、運動だってそれなりに陰で努力した。けどその結果が「麦谷君だから当たり前だよね」って僕の努力は一体どこに行ったんだって思った。
浅野は天才さ。何でもできる。そして僕も浅野と並ぶくらいの天才だ。そうであるべきだってずっと期待されてた。
「落ちこぼれって言われるE組に行ったら誰も期待してくれなくなるんじゃって思ったんだけどね」
「麦谷君は今でも本校舎生徒に好かれてますよね」
「有難いことにね・・・」
「今でも行ってくるよA組に戻れって。でも僕は此処が好きだから動くつもりはない」
そういえば皆は優し気に微笑んだ。
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篠鷺(プロフ) - ヒビキさん» 読んでいただき感謝です！亜麻色ですか！先ほど調べてきたんですが確かにそんな色合いで....というよりもモロに理想でした！教えて頂き感謝します。亜麻色亜麻色...良い色でした (2018年3月20日 20時) (
レス) id: 6dfb7746bb (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 遅まきながらこの作品を見つて読ませていただきましたが、めっちゃ面白いです！あと主人公の髪色が何色っていうんでしょうって言ってた件ですがあれ亜麻色(あまいろ)だと思います。厳密に言うともっと違う色なのかも知れませんが、私が見た感じでは多分亜麻色だと… (2018年3月20日 18時) (レス) id: b814e0d67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠鷺 | 作成日時：2018年3月11日 11時
