［男主］僕の時間 first ［暗殺教室］ (ページ48)

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「あ、潮田君映画面白かった？」
「麦谷君、うん面白かったよ」

朝教室で見かけた潮田君に昨日のことを聞くと大方予想通りの答えが返ってきた。
赤羽と固定砲台さんは冷めていたらしい。ごめん潮田君、そこまでは聞いてないかなー。
話している途中で殺せんせーが入ってきて着席を促す。

「烏間先生から転校生が来ると聞いていますね？」

そう、固定砲台さんに続き2人目の転校生が今日来るとの事。固定砲台さんが殺人機械だけあって2人目の転校生も殺し屋と目星がつくとクラスメートは述べる。皆さん感良すぎますね

「そーいや律何か聞いてないの？同じ転校生暗殺者として」
原さんが固定砲台さんにそう聞くと少しだけなら知っていると持つ情報を語り出した。

初期命令では固定砲台さんと転校生の同時投入の予定で転校生の肉迫攻撃と連携して殺せんせーを追い詰めるはずだったが、転校生の調整に時間がかかってしまった事と固定砲台さんが転校生よりも圧倒的に劣っていたからという理由で同時投入はキャンセルされたらしい。
つまりは転校生は化け物並みの暗殺スキルを身につけているという事だ。
そんな話を聞いたからか皆の表情はがたい。
そこに突如響くドアを開く効果音。

ガララッ

力強く開かれたそのドアの向こうには

白い衣服を身にまとった怪しげな人物の姿。
その人は白い鳩を出すという手品を披露して見せた。いや、なんでや。
彼は自分をシロとでも呼んでくれと頼みニコニコと笑う。とても明るいのだが白装束で隠れた奥の顔がはっきりしない為なんとも怪しげな雰囲気を醸し出している。

「ビビってんじゃねーよ殺せんせー‼」
「奥の手の液状化まで使ってよ‼」

そんな声につられるようにそちらを見ると液状化して天井に張り付く殺せんせーの姿。
噂に踊らされた結果らしい...
殺せんせーは液状化を解き元の形に戻るとシロさんに挨拶をする。
それに対してシロさんも挨拶を返し贈り物の羊羹を手渡し、2人の会話は続く。

ふとシロさんに視線をやるとシロさんは先生から視線を外し潮田君を見る。いや、......?

「では紹介しますおーいイトナ‼入っておいで‼」
その合図で転校生は教室の壁から入ってきた