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「はっ見てよ竜馬!あそこに見えるのは...!!」
「ぁあ?...んだよ磯貝じゃねぇかよ」
「うん!ちょっと何してるの 早く行くよ磯貝君の元へ‼」
「はぁ⁉俺も⁉A磯貝好きすぎねえか!?」
渋る竜馬を無理矢理引っ張って数メートル先にいる磯貝君の元へと向かう
「磯貝君」
「あ、麦谷、寺坂おはよう」
「おはよう」
「...はよ」
にへらっと笑う磯貝君に挨拶され癒される。きっとこの人からはマイナスイオンが出ているんだと思う。割とガチで。
磯貝君に朝イチにあって微笑まれたら寝起き特有の疲れなんてすぐに吹っ飛ぶんだろうなと考えるのだが、僕が朝イチに見る顔は無愛想な顔をお持ちな竜馬なので癒されるわけもない。
「お前なんか失礼な事考えてねぇ?」
「考えてても馬鹿な竜馬に分かるわけないじゃないか」
「テメッ」
殴られそうになるが磯貝君に諭され竜馬は手を下ろす。これだから好きなんだ磯貝君は!
それに比べて竜馬は...
「馬鹿だなぁ」
「あ"ぁ⁉」
...今度は殴られた。
「ど、どうした麦谷⁉顔腫れてるぞ⁉」
「...竜馬に殴られた」
「ケッAが失礼な顔を言うから悪いんだ」
「だそうです」
教室に入り心配そうな磯貝君と別れると僕の頬の腫れが目立ったのかこれまた心配そうに杉野君が聞いてきた。まぁ今回は全面的に僕が悪かった。馬鹿に馬鹿と言ってしまった僕が悪いな。
「えーすごく腫れてるよ大丈夫?」
「痛そー」
「あ、矢田さん、倉橋さん」
会話を聞いていたのか話に入ってくるこの二人。どうやらガチで腫れているらしい2人とも顔を顰めていた。
「んーじゃあ手当てしてもらえないかい?杉野君」
「へ?俺?」 「うん」
まるであり得ないと言ったような顔でこちらを見てくる杉野君は十分な見ものだった。
竜馬や矢田さん倉橋さんは当たり前のように僕等を見送る。ただ混乱しているのは杉野君だけのようだ。
「い、痛むか?」
「うーん。少し」
「少し⁉⁉⁉」
これもあり得ないといった顔でみてくる。訳を聞くと めっちゃ痛そうだかららしい。
「でもさーなんで俺?」
「?」
「いや、矢田達にさせれば良かったじゃん?」
ハーレムだぞ、男の夢だぞと語る杉野君の姿を引いた目で見ながら聞いていた。中学生でそんな夢叶ってたまるか、早すぎるわ。
それに女子2人だけだとハーレム言わなくない?
杉野君どんだけ飢えてるのさ・・・
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快楽さん - 面白い作品ですね!腐腐腐腐腐腐腐、あっ!お体にはお気をつけてください! (2018年3月30日 11時) (レス) id: f253c0cddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篠鷺 | 作成日時:2018年3月5日 20時