［男主］僕の時間 first ［暗殺教室］ (ページ5)

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「何って暗殺だよ！なぁ！スゲェだろ A！」
「...うん、すごいよ竜馬。でも人を傷つけてまですること？」

すると竜馬は舌打ちをして黙り込んだ。もう答える気は無いらしい。だがその顔は苛立ちよりかも目立つ顔があって、それは笑顔だった。そして僕と同じ反論する人がもう一人。
「ちょっと寺坂、渚に何持たせたのよ！」
その問いに、人が死ぬ威力じゃねぇと答える竜馬...昔はもっといい奴だったのになぁと回想したが優先するモノがあるために頭を左右に振り考えをとばす。
僕は教卓前に倒れこむ潮田君に駆け寄った。
潮田君はあまりにも奇妙な半透明な殻に覆われていてその中にいる彼は全くの無傷。
...なにがどうなっているんだ...。ダメだ私情を含んだら、まずは彼の安全が第一ではないか。
「...潮田君。大丈夫？」
殻の中の潮田君はぅゔと声を出して瞳を開けた。
「...あ、あれ？麦谷君....?」
「うん...大丈夫だった？ごめんね馬鹿がやらかして」
ううん‼︎大丈夫..そう答えるものの何処か腑に落ちないような表情を浮かべている。
「実は先生月に一度ほど脱皮をします」
つまりは月イチで使える奥の手だということも付け加えて。いつもどおりの言葉の重みに対して表情は真っ黒。誰がどう見てもド怒り状態というのはわかるのではないだろうか。実際にほぼクラス全員が冷や汗をかいてこちらを見ているのが伺える。
「寺坂吉田村松首謀者は君等だな」
そこからが早かった。竜馬達が反論する中先生はマッハ20で教室を出て行きマッハ20で帰ってきたその手から落ちてきたものは、寺坂吉田村松の文字が書かれた札。おそらくあれは表札だろう。

「政府との契約ですから先生は決して君達に危害は加えないが次また今の方法で暗殺に来たら君達以外には何をするかわかりませんよ」

そう言ってバラバラと音を立てて落ちる表札。
上へ上へと重なり落ちる表札のその中には"麦谷"の字もちらりと見えた。
「家族や友人....いや君達以外を地球ごと消しますかねぇ」
おそらく皆はその言葉を聞いて悟っただろう。
地球の裏でも逃げられない。どうしても逃げたければ...この先生を殺すしかない....と