［男主］僕の時間 first ［暗殺教室］ (ページ40)

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...学習したE組の状況から私個人は「協調能力」が暗殺に不可欠な要素と判断し消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました」

そうなるとつまりは
「はい私の意思で産みの親に逆らいました」

そう笑って健気にいうものだからかクラスの雰囲気はパッと明るくなり笑顔がひとつひとつ咲いていく。
それが微笑ましくてまた暖かい気分。
「殺せんせーこういった行動を"反抗期"と言うのですよね "律"は悪い子でしょうか？」

「とんでもない中学三年生らしくて大いに結構です」

その声でクラスは完全にいつもの感じに戻り始める。でも機械は歳関係あるのか...いや、それにしても

「....可愛い」
「あれ？麦谷あーゆーベタなの好きなの？」
「うるさい赤羽業」

ボソッと呟いたのを聞かれた。あー恥ずかしっ
そういえば赤羽業、麦谷呼びだな...今気づいた。そんなことを考えながら睡眠授業に入ろうとしたときそれを遮るのは隣の赤毛。

「ねー麦谷、俺もやめたんだからそろそろ赤羽業呼びやめてよ」
「....はぁ、...赤羽黙れ」
「おっ！でも気軽に下の名前で呼んでよ」
「それも貴様が僕の名前を下で呼んでからな」

そう言って席を立つ。
「...どこいくのさ...」
「伝えねばならんか？」
「うん」
「...はぁ、校舎裏だ。寝てくる」

僕は有無を言わさずに教室を出た。自立思考固定砲台さんのおかげで騒がれていた教室からは目立つ事なく出られた。
はぁ、寝よう。

「...なんなのアイツ...何様？」
「ハハッ...それは世界の麦谷様じゃないかな」

今さっき教室を出て行った麦谷に向けてひとりでに放った言葉は渚君が拾い
「...それ麦谷に言ったら消されそうだよね」
「...お願いだから言わないでね」

ジト目で見てくる渚君を横目で見ながら笑いを含ませる
「でもさカルマ君、麦谷君を下の名前で呼べばカルマ君のも呼んでくれるんでしょ？」
「まぁね」
「じゃぁ呼べばいいんじゃない？」
「...そう簡単に行く...?」

「いけんじゃね？ほら麦谷ってフェアじゃないの嫌いそうじゃん」
そう言って会話に入ってきたのは
「前原」
「前原君...」
「いや修学旅行の時にちらほら話した感じだと皆と仲良くなりたいみたいだし。逆に財閥の子として扱われて恐れ多いですよーっての嫌いっぽい」
「へー前原、麦谷と仲良いの？」
「なんでそんな怖い顔で俺を見るの」

そう話していると麦谷が帰ってきたのでこの会議は閉廷した。