［男主］僕の時間 first ［暗殺教室］ (ページ36)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:99,839 hit

３５ページ36

「なんでだ？やっぱかっこいいからか？」
木村君にそう聞かれ少し悩む。
「んーんー、まぁかっこいいのもあるけど女子扱いされたい！って嘆いてるところが女子らしくてポイントかな」

それに納得し始めた頃磯貝君が口を開き閉廷を伝える。

「皆この投票結果は男子の秘密な知られたくない奴が大半だろーし女子や先生には絶対に...」

そこで止まる磯貝君を眺めてあぁ新たなフラグ立てたなとぼんやりと考える。
皆が窓を見たので僕もそれに釣られるように窓を見る。そこには生徒データと書かれたノートに何かを書き込む殺せんせー。大方先程の恋話だろうけど。
前原君の言葉と共に一斉に出て行った皆にのらりくらりとついていく。布団を敷いておこうかと迷ったが面倒だ。それに皆で敷いてこその修学旅行だろと勝手に自己完結してぼぉっとしていると、まさかの皆とはぐれてしまった。
あぁ考えすぎて前を見ていなかったか。しまったな。先に帰るか。そう考え踵を返す。

曲り角を無視し真っ直ぐいくと自販機の前に赤羽が立っていた。お前さっきもなんか飲んでただろ、また飲むのかよと考えながらも見えないふりして後ろを通ると左手を掴まれ強制的に此方を向かされる。
「...なんだ赤羽業」
「いっやーなんか無視されそうになったから」

そんな理由で腕を掴むな
「そうか、ならもう用はないだろう。離せ赤羽業」
「それ」
「...」
「前は皆の所為で流されたけどさ赤羽業ってやめてくれない？他人っぽいんだけど」
「事実他人ではないか。なんだ？僕等は同じ血が流れてると？」
「違うけどさァ...」

そこから余り淡々と喋らなくなった赤羽業は最終手段に出たのか握っていた僕の左手を引き壁に押し当てた

「いッ.....何をする。殺せんせーに見られたらネタにされるぞ。それにこの形を世間では壁ドンというらしい。きゅんきゅんしないな」
「...饒舌だねぇ...王子様」
「ふふっ」
「...何笑ってるの」

まるで気持ち悪いものを見るかのような目で此方を見てくる。心外だな。殺せんせーのネタにされるのは嫌なので赤羽業の肩に手を置き足で片足を払うとすぐによろける赤羽業。その内に腕の中から脱出し赤羽業に背を向け言う。

「君が僕のことを王子様と呼ばなくなったその時に呼び方を考えてやろう」

そう言って今度は曲り角を曲がり部屋へと向かう。

(((((あんなきゅんきゅんしない壁ドン初めて見た...;;)))))

これも一部生徒が見てたと知るのはまた後日談である。