［男主］僕の時間 first ［暗殺教室］ (ページ29)

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「麦谷‼︎修学旅行の班決まったか⁉︎」
「...修学旅行？」
「あぁ...まぁ最近色々あってあまり伝達されてなかったみたいだけど来週は修学旅行だ！」

そう話しかけて来たのは杉野君だった。もし班が決まってないなら同じ班にならないか？と
「いいのかい？じゃあおねが......確認いいかな？」
「お、おう？」
「まずメンバーは誰かな？」

え、えっとと話し出す杉野君は続ける。茅野と渚と、カルマとお「すまないがその班には入れないな」
するとすぐさまあぁ、カルマがいるからかと苦笑する杉野君。正解である。初対面で喧嘩吹っかけてきたやつとは一緒に居たく無い。

「お前ホントカルマのこときらいだよな～」
「当り前さ」
「失礼じゃない？王子様。他の皆に謝ってよ」
「僕がこの班に入らないのは皆が嫌なんじゃ無い。貴様が嫌なんだ」
「じゃあ俺に謝ってよ。ねぇ」
「消すぞ」

全くうるさい奴である。お前はSか。どSですか。

「じゃあ俺たちの班に入らないか？」

次に声をかけてきたのは磯貝君。あの優しそうな笑みを浮かべてこちらに問いてくる。断れないよ逆に。
「...いいの？」

「もちろんよ一緒にまわろう」
「そうだなお前がいるとナンパが捗るしな」
「麦谷君くるの？嬉しいー‼︎」
「おう、楽しもうな」
「麦谷ちゃん虫好きー？」
「楽しくなりそうだね、よろしく麦谷」

片岡さん、前原君、矢田さん、木村君、倉橋さん、岡野さんが次々に話しかけ最後を飾るのはやはり委員長なのか
「ほら、皆歓迎してるだろ？楽しもうな」
と言う磯貝君マジイケメンである。
「ありがとう！皆よろしくな」

そう言って輪に入ったはずなのに何で僕はこの班にいるのだろうか。
そうだもう少しで皆と仲良くなれるチャンスだったのに...
「なんで邪魔すんだよ竜馬のバカ！」
あ、バカにバカと言ってしまったこりゃ失言すみません。
そうあの一歩で仲良くなれたはずなのに踏み出そうとした瞬間首元の襟を掴まれ強制的に入れられた班は毎度の馴染み顏が揃う班だった
皆の笑顔が青ざめていく瞬間を見てしまった僕はテンション急降下。

「まぁ、俺は麦谷となれて嬉しいけどな」
そんな中嬉しい言葉をかけるのは何を隠そう吉田君だけである。吉田くーん！と彼の元へ駆けると横からアッパーが飛んでくる。これも何を隠そう竜馬君である

「というか人数足りないなら最初から言えば良かったではないか！」
「うるせぇ！黙ってろ！」

先に手を出したのは君だろう？そんな疑問が浮かびました