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特別校舎の机より軽く数倍綺麗な本校舎の机に地味に興奮。
そんな時間はテストの時間。
一問一問丁寧に解いていけば解ける問題ばかりだ。集中を乱しにくる大野先生を放置していると僕の中で何かが引っかかった。
テストなのに全く音がしたいのだ。主に言えば先程までカリカリと鳴っていた鉛筆の音があるタイミングでピタリとやんだ。
E組校舎は何も音は聞こえなかった。みんなが黙り込む中烏間先生の声だけが室内に木霊する。どうやらかテスト直前に範囲を大幅に変えたのだという。あの理事長・・・
「...先生の責任です」
ただ1番僕らに期待していた殺せんせーが1番傷心に浸っているのではないだろうか。なぜ甘く見ていた、なぜ予測しなかったと。
僕の目の前の伏せてあるテスト用紙。結果は見ていないがどうせ予想通りの点数だろう。
「にゅやッ⁉︎」
その声に驚き目を前に向けると赤羽業が先生に対してナイフを投げていた。俺が殺しに来るのも見えないよ。と彼なりに慰めているつもりだろう。いささか不器用な男だ
投げた紙には99.98.100.99.98の数字が並ぶ。総合4位、それでもここを出る気は無いと。
それからは彼の十八番の出番である。
皆が生気を取り戻しわいわいと騒ぐなか赤羽業は言った。
「でもね先生。先生は王子様に白紙回答なしって言ったじゃん?だからちゃんと褒めてあげてね王子様を」
こちらを見てあのお得意の嫌な笑みを浮かべる。ニヤァ。
いらっ
「学年主席様をね」
一拍おいて。
「はぁ????自分自身まだ見てないのに何で貴様が知ってるんだ」
さーね、あと口悪くなってるよ と指で口を指し舌を出す赤羽業。確認の為テスト用紙を表にする。その操作が視線を集めたのかクラス全員の視線が刺さる。
横から100.100.100.100.100。
「ね、学年主席だったでしょ?だってオール満点だもんねぇ」
確かに予想通りの点数だった。だけどそれを赤羽業に知られている事が腹たつのだ。僕は懐から銃を取り出しいつかの授業みたくチャラけた頭を打ち抜いた。
「どうやって見た?場合によっては消すぞ」
それだったら言わないほうがよくね? とか
やばい!麦谷がガチギレだ! とか
おい!消されるぞ俺等! とか
聞こえたが無視した。まずはあいつの脳天ぶち抜かないと苛立ちが抑えられない。
僕は赤羽業だけきれいに抹消したい
「....カルマ君日に日に麦谷君からの好感度下げに行ってるよね...」
「う、うん...」
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快楽さん - 面白い作品ですね!腐腐腐腐腐腐腐、あっ!お体にはお気をつけてください! (2018年3月30日 11時) (レス) id: f253c0cddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篠鷺 | 作成日時:2018年3月5日 20時