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やはり停学明けの彼が気になるのだろうか教室に帰ったところ誰も居なかった。
しんとしたこの教室から聞こえるものはない。人がいないだけでこんなに違うところに感じてしまうのは実に不思議なことだ。誰もいない教室は随分と味気ない。

「....さっさと着替えよう」
そして6時間目は小テストだったはずだ。早く着替えて勉強しよう。
机の中から勉強道具を取り出し範囲のところをサラッと通る。遠くでざわざわと廊下に木霊しているからもう少しで皆帰って来るだろう。
よし、今回は範囲が狭い。そう考えながら参考書を一通り目を通し終わり一息ついた。

「うわっA、お前もう帰ってたのかよ!しかも勉強してっしよォ」
「...あぁ竜馬か、まぁテストあるしね...」
「あ?お前元気なくねーか?」

そうかな そう言って話を強制的に終わらした。竜馬とはちいさいときからいるからか互いの些細な変化にも気づいてしまうのだ。だから僕がそう言ったところで決して納得はしてくれないだろうけど...とか言って話すことでもないしな...。

「え!?マジ?麦谷元気ネェの?」
次に話しかけてきたのは村松君。でもその後ろには狭間さんや吉田君も心配そうに此方を見ている。自分を心配してくれる人がいる。僕も幸せ者だなぁとか場違いなことを思いながらだ。
「心配要らないよ。少し悩んでただけだからね」

すると、よかったわーとか そぅ、頼っていいのよ?とか、あぁ!ドンドン頼れよ!とか、なんで俺には雑なのにAには神対応なんだよてめーら‼︎とか色々声をかけてくれて少しふわふわした気持ちになる
「ありがとうね、皆」
いくら不良グループだって言われていたって彼らは僕の友人に変わりなかった。





6時間目がはじまり、それは小テストの始まりでもある。真剣に取り組まなくちゃいけない中ブニョンッブニョンッと雑音。先公が雑音出してどうするよ。
そしてついに岡野さんに怒られた。ナイスだと思う。全くどっちが生徒か分からない状況だ

「よォカルマァ」
と喧嘩を売るのは竜馬。喧嘩売るのはいいけどさ今授業中。竜馬の発言に上乗せするのは村松君。吉田君は白目むいて笑ってる。彼、喧嘩売らないだけマシである
そして赤髪くん反撃。正論に正論を重ねて反論できないように持って行かれた竜馬。この勝負君の負けだと思う
でもさ僕を挟んで喧嘩するのやめてくれないかな。竜馬なんか僕の机に手を乗せて身を乗り出すのやめてくれない?テスト用紙に手を置くのやめてくれない?問題解けない

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設定タグ:暗殺教室 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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快楽さん - 面白い作品ですね!腐腐腐腐腐腐腐、あっ!お体にはお気をつけてください! (2018年3月30日 11時) (レス) id: f253c0cddf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:篠鷺 | 作成日時:2018年3月5日 20時

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