# day4 ページ5
その後も朝からずっと平蔵さんと気まずいままお昼になった。
当たり前のように私は空と蛍に連れられ一緒にお弁当を食べるために屋上へ向かう。
空「それにしても、本当に何かあったなら言ってくれてもいいのに」
蛍「そうだよ。なんでも話して?私達力になれるかもしれないから」
2人に挟まれて階段を登りながら私はうんうんと唸る。
一体私の事情を話していいものなんだろうか?
何かのきっかけでゲームオーバーになったら怖いから迂闊に色々話せないし
かといって変なこと言っても余計変な奴に見られるだろうし
でも前の私がしてきたらしいことに関する情報は欲しいし
……そうだ、こういうことにしておこう
「私、今日から改心することにしたの!」
なんか周りの感じ的に前の私はかなりの悪女…というか痛々しい厨二病っぽかったから『改心する』ってことにすれば誤魔化せるはず!
空 蛍「「ふ〜〜ん?」」
誤魔化せる……はず?
空「まぁそういうことにしておくよ」
蛍「でも困ったことがあったら言ってね、いつでも助けるから」
神様。
勝手に生死をかけたゲームとか始めたのはまじで許せないけど許さないけど
この双子の幼馴染にしてくれたことだけは本当に感謝してますありがとう
そんなこんなで屋上に着く。
校舎が結構大きいだけあって、屋上もだいぶ広くて思わずきょろきょろと見回す。
そんな私をよそに話していて周りから視線を集める双子。さすが人気者
2人とどこでご飯を食べようかなんて話していると、私達とは別に注目されている人がいた。
主に女子の視線を集めているのは、フェンスの近くでなぜか草笛を吹いている不思議な雰囲気の男子。めっちゃ美人。この学校美人しかいないのか
空「…あっ、万葉いるよ」
蛍「本当だ。万葉!」
蛍がその男子に声をかける。
万葉「空と蛍であったか。それから…」
万葉と呼ばれたその人は空と蛍に割って挨拶をした後…私を見て、少し動揺したように瞳を揺らした。
万葉「……A殿も。皆揃って昼食をとるのでござろうか」
空「そうだよ。万葉も一緒に食べる?」
万葉「ありがたい誘いだが…拙者は遠慮させていただこう」
悲しい顔をして、万葉さんは逃げるように去っていった。
……絶対避けられてたよね?
見た感じ私彼にも何かしたんだろうな…
私も悲しい気持ちになりながら後ろ姿を目で追う
そんな万葉さんの頭上にも…数字が出ているのが見えた。
楓原万葉:−31
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み(プロフ) - ずはさん» 確かにあんな大胆な発言された後に双子とお勉強会ってちょっと浮気してる感あるかも…?笑 (5月9日 7時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
ずは - 空蛍に勉強おしえてもらえるのすごい羨ましいしすごい良いけど、放浪者にあんなこといわれたら断ってしまいそうな自分がいる… (5月6日 1時) (レス) @page45 id: 93d9269e65 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - あさん» 楽しい時間をお届けできているようで幸いです、更新も頑張ります!thanks!! (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ずはさん» ヒャ…こういうの結構私の主観に基づいて書いてるのでそう思っていただけてとても嬉しい…ありがとうございます…🫶 (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
あ - まじで面白い!次の投稿待ってます! (5月4日 16時) (レス) @page44 id: c592e3767f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2024年2月22日 0時