# day33 ページ39
放課後。
「着いた、図書室!」
扉を開けて、中に入る。
さすがに試験近いからか、静かに自習してる生徒が多い。
私は勉強ができそうな場所を探しつつ、図書室の中を歩き回った
「行秋さんは…残念、今日はいないか」
いたら勉強教えてもらえるかもと思ったけど
ウェンティとか誘えば良かったかな
いや、でも逆に勉強進まなさそう…
そんなことを考えていると、本棚が立ち並ぶ奥のところに結構空いてるスペースがあるのを見つけた。
よし、あそこで勉強しよう!
早速そこに行って机に持ってきた勉強道具を広げる
さぁ始めよう、と椅子に座ってペンを握ってとりあえず理科の問題集を開いた。
……?
なんか視線を感じるような…
…まぁ、いいか
テスト範囲は確かここから…よし、一問目
問
炎付着状態の物体に水を放つか水付着状態の物体に炎を放つか、より一度で与えるdmgが多いのはどちらか
???
早速わからないんだけど
水と炎で蒸発が起こるっていうのは前の世界もそうだったけど順番なんて…
うーんわからない…水から炎、とか…?
というか理科難しすぎじゃない?数学に変えようかな…
そう思って今度は数学の問題集を開く。
「問、ある魔物Aは氷と水の耐性が20%ずつある。その敵に対して凍結を起こす時…」
え、なんか更に難しいんだけど…試験この難易度なの?終わったな私
ぐ…どうしよ、本当に赤点回避できたら褒めて欲しい
も、もう少し頑張ってみよう…
────────────
だめだ、全然わからない
数学理科が特にまずいから勉強してたんだけど
段々問いに出てくる魔物達が憎くなってくるんだよね…耐性なんて捨ててよ!!泣
…しかもさっきから気になってたんだけど
殺気に近い視線を感じるというかなんというか…、
…いや、考えすぎだよねきっと
よし、もう一問…
「次は選択肢…A…?いや、Bだ!」
?「…チッ」
「ひっ!?」
待って今舌打ち聞こえた気のせいじゃないよね!??
って、待ってよ
この感じつい最近あった様な…
恐る恐るノートから顔を上げて横を見ると
放浪者「君、さっきから間違え過ぎだよ」
「放浪者さっ…!?」
いつの間に隣に座ってたの!?
放浪者「やっぱりあいつらには任せられない…ほら、それ貸して」
「え?ちょ、」
手にあったペンをさっととられる。
放浪者「僕が教える」
予想外の一言に
思わず思考が停止した。
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み(プロフ) - ずはさん» 確かにあんな大胆な発言された後に双子とお勉強会ってちょっと浮気してる感あるかも…?笑 (5月9日 7時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
ずは - 空蛍に勉強おしえてもらえるのすごい羨ましいしすごい良いけど、放浪者にあんなこといわれたら断ってしまいそうな自分がいる… (5月6日 1時) (レス) @page45 id: 93d9269e65 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - あさん» 楽しい時間をお届けできているようで幸いです、更新も頑張ります!thanks!! (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ずはさん» ヒャ…こういうの結構私の主観に基づいて書いてるのでそう思っていただけてとても嬉しい…ありがとうございます…🫶 (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
あ - まじで面白い!次の投稿待ってます! (5月4日 16時) (レス) @page44 id: c592e3767f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2024年2月22日 0時