目覚めたら好感度最悪だった件 【原神】

# day28 ページ32

空「A、俺の作ったハンバーグ食べてみてよ」

蛍「あ、お兄ちゃんずるい。A、私の作った野菜炒めも食べて」

「ひょ、ひょっほまっへ…！」

ウェンティ「あははっ、A何言ってるかわかんないよ」

「んぐっ…は、やっと飲み込め…」

蛍「じゃあ次はこれ」

空「こっちも食べて…はい、あーん」

「いや、あの本当にまっ…むぐっ！」


た、助けて誰か

空と蛍のお弁当次々口に突っ込まれて息ができないんですけど…！

いや美味しいけどね？噛んで飲み込む時間が与えられないのは流石に辛いよ？


というか朝からハンバーグとか野菜炒め作ってくるとか普通にレベル高すぎません？


「ふ、2人とも私にばっかりくれてるけど食べる分なくなっちゃうよ？」

空「大丈夫、これはA用のお弁当だから」


そう言って空と蛍は今開けているのとは別に自分用、とお弁当を取り出して開ける。中身は冷凍食品ばっかり


？？？
本格的にどういうこと？

え、私もしかして餌付けされてる？


ウェンティ「あっははは…！！ほ、本当におもしろ、」

「ウェンティ、笑ってないで止めて…！」

ウェンティ「ボクはこのままでいいと思うなぁ」

「そんなこと言わないで、お願いだからあぁぁ泣」

ウェンティ「うーん…あ、そうだ」


すると、ウェンティが突然にこっと笑ってこっちをみてくる

…嫌な予感がするんだけど


ウェンティ「空、蛍。ボク飲み物買うの忘れたからついてきてよ」

空「それくらい1人で行きなよ」

蛍「そうだよ。まだ作った卵焼きAに食べてもらってない」

ウェンティ「そう言わずに、お願い！重雲も一緒に行こう」

重雲「えっ、ぼくもか？」


飛び火すると思っていなかったのか重雲さんは抜けた声を上げる


重雲「でもぼくは飲み物は持っているし…」

ウェンティ「いいんだよ！ほら、みんな立って」


そう言ってウェンティは半ば強引に3人を立たせる。


行秋「みんなが行くなら僕も行くよ」


行秋さんがそう声をかけたけど


ウェンティ「ううん、行秋は残ってて。ボクが君の分は買ってきてあげるから」

行秋「は…？」

ウェンティ「じゃあ3人とも、行ってこようか」


ウェンティは軽やかに拒否して3人の背中を押して自販機の方に歩いて行ってしまった…私にウィンクをして。


行秋「……」

「……、」


取り残された私達は呆然とすることしかできない


行秋「…とりあえず待ってようか」

「そ、そうだね」


そう話してお互いベンチに座った。

# day29→←# day27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す