# day25 ページ29
「…つまり、私達の作ったあの薬が使われたと?」
ティナリ「そういうことだね」
今訳がわからなくてティナリさんに事情を説明してもらってたんだけど、なんか凄いことになってて
…要約すると、私達が実験で作った防草薬剤(になるはずだったもの)がティナリさん達のしていた研究に役に立ったらしくて。
それを作ったのが私達だったってことを少し前に知ったとか
「何かに使われるかもとは話してたけど本当に役に立ってるなんて…」
セノ「確かあの薬には本当に感謝している、と話していたな」
ティナリ「うん。おかげで実験がスムーズに進められて凄く助かってるよ」
「まさかティナリさんとそんな繋がりがあったなんて…!後で薬を作ったメンバーに伝えておきますね!」
ティナリ「ありがとう。それで、お礼にこの本を受け取って欲しいってことなんだけど」
そう言ってティナリさんは再度本を差し出してくる。
というか、今の話聞いてたら逆に受け取りづらくない?
だって私なんなら薬作り止めてた側だから貢献何一つしてないし
…かといってここで貰わないのもそれはそれで失礼ではあるけど
……よし
「そういうことなら、ありがたく受け取らせていただきます!!」
多分班員の皆なら許してくれる…はず!
ティナリ「こちらこそ、ありがとう」
貰った本を大事に抱えた私に、ティナリさんは優しく微笑む。
カーヴェ「そうだ。あともう数ヶ月もしたら僕達の大学が学園祭をやるんだが、良ければ来てくれると嬉しいな」
セノ「それはいいアイデアだ。ぜひ俺達の企画しているところも見に来てくれ」
ティナリ「それなら僕達の研究もぜひ見においでよ。友達とかを連れて」
学園祭!?凄く楽しそう!
そういうのを聞くと特に大学だし気合い入ってるイメージあるから余計に…!
そういえば私達の学校も文化祭とかあるのかな?
こっちの世界に来たばかりだから行事とか全然把握してないんだけど、どんな感じなんだろう?
「私、絶対見に行きます!」
どうしよう、今からワクワクしてきた!!
アルハイゼン「…そろそろ定時だ。俺は帰らせてもらう」
ティナリ「ほんとだ。僕達も帰ろうか」
カーヴェ「あぁ。それじゃあAさん、また」
セノ「家まで送るか?」
「大丈夫です、ありがとうございます!それじゃあまた」
荷物を持って帰っていく4人を見ながら思わず笑みが溢れる。
私の楽しみが一つ増えた!学園祭の日付、後で確認しておこう…!
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み(プロフ) - ずはさん» 確かにあんな大胆な発言された後に双子とお勉強会ってちょっと浮気してる感あるかも…?笑 (5月9日 7時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
ずは - 空蛍に勉強おしえてもらえるのすごい羨ましいしすごい良いけど、放浪者にあんなこといわれたら断ってしまいそうな自分がいる… (5月6日 1時) (レス) @page45 id: 93d9269e65 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - あさん» 楽しい時間をお届けできているようで幸いです、更新も頑張ります!thanks!! (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ずはさん» ヒャ…こういうの結構私の主観に基づいて書いてるのでそう思っていただけてとても嬉しい…ありがとうございます…🫶 (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
あ - まじで面白い!次の投稿待ってます! (5月4日 16時) (レス) @page44 id: c592e3767f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2024年2月22日 0時