# day22 ページ26
──「ウェンティ、重雲さん!見つけたよ!!」
ウェンティ「本当かい!?」
重雲「もしかしてそれが…」
??「あぁ。その本が『王子と姫と村娘』だ」
私が話そうとすると、ウェンティと重雲さんの後ろに着いてきていた人が声を上げる。
「えっと、その人は」
アルハイゼン「俺はここの司書のアルハイゼンだ。別に覚えなくて構わない」
「そ、そうなんですね…!こんにちは…」
し、司書さんってこんな怖い感じの人が多いのかな?イケメンではあるけど…
「あっ、そうだ!さっきはありがとうございました…!」
?「いや、大した事じゃ無いよ」
思い出して本を取ってくれたお兄さんにお礼を言う。
ウェンティ「Aこそ、この人は…」
「ついさっき困ってたら助けてくれたの」
アルハイゼン「…ティナリ、君も来ていたのか」
ティナリ「うん。アルハイゼンもお疲れ様」
アルハイゼンさんとそのお兄さん…ティナリさん?は話をする。
「お2人は知り合いなんですか?」
ティナリ「まぁね。ちょっとした腐れ縁ってやつだよ」
ね、とティナリさんが振るのに対してアルハイゼンさんは少し相槌をうつだけ。本当に怖いなこの人…
アルハイゼン「…それで、もう用は済んだか?俺は仕事に戻るが」
「あっ…ちょっと待ってください!」
私はアルハイゼンさんを呼び止める。
「私、この本が買いたいんです!どうすれば良いですか?」
アルハイゼン「……」
そう質問すると、黙って考え込まれてしまう。
ティナリ「アルハイゼン?何か言ってあげたらどうなの」
アルハイゼン「…まず、図書館の蔵書は売れない。それと、その本はだいぶ前に絶版になっている」
えっ…
それって、もう売られてないって事!?
衝撃の事実に頭を殴られた気分になる。
「でも、どうしてもこの本が欲しいんです…何とかなりませんか!?」
アルハイゼン「俺の知る限りではどうにもならない、とだけ言っておこう」
そんな
せっかく本を見つけたのに、買えないんじゃ図書室には置けないよ…
ウェンティ「…まぁまぁ、そんなに気を落とさないで。この本のことは一旦諦めようよ」
重雲「…そうだな。不本意だが、ぼく達はもう十分やったじゃないか。ぼくは君は凄いと思う」
「でもぉ…」
ここまで来て諦めますってそんなわけにもいかなくない?後一歩なんだよ?
ここで唸る事しかできないのが凄く悔しいよ…!!泣
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み(プロフ) - ずはさん» 確かにあんな大胆な発言された後に双子とお勉強会ってちょっと浮気してる感あるかも…?笑 (5月9日 7時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
ずは - 空蛍に勉強おしえてもらえるのすごい羨ましいしすごい良いけど、放浪者にあんなこといわれたら断ってしまいそうな自分がいる… (5月6日 1時) (レス) @page45 id: 93d9269e65 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - あさん» 楽しい時間をお届けできているようで幸いです、更新も頑張ります!thanks!! (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - ずはさん» ヒャ…こういうの結構私の主観に基づいて書いてるのでそう思っていただけてとても嬉しい…ありがとうございます…🫶 (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
あ - まじで面白い!次の投稿待ってます! (5月4日 16時) (レス) @page44 id: c592e3767f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み | 作成日時:2024年2月22日 0時