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# day◯◯ ページ16

××視点


───────────



『──知ってる?「彼」のこと』

『知ってる!2年水組の人でしょ』

『そう、めっちゃ美少年だよね!よくあそこ…図書室の窓辺で本を読んでるんだよ』
『あの姿がそれはもう絵になるから毎回しばらく見とれちゃってさ』

『わかる〜!何だか不思議な魅力があるよね』






嘘だ



褒めてもらえるのは嬉しいが、僕はそんな凄い人じゃない
なんて、少し遠くからこちらを見ている女子の話が聞こえてきて思う

みんな僕のことを優秀だと褒め、すれ違うと顔が良いとまた褒める。





みんなみんなみんな

本当の僕を知らないからそう言う




噂話をされるのは歯がゆいので窓辺から離れて本を閉じ、その人達の元へ向かう。

僕が近づいてきたのに驚いたのか目を白黒させる彼女達に話しかける──


××『やぁ。君達、もしよければおすすめの本があるんだけど、読んでいかないかい?』


その女子達は顔を綻ばせ、嬉しそうにした。


────────────




『こんな本、読んで何になるの?』



バサっと少女の前にビリビリに破かれた本が落ちる。



『ちょっ、Aさん!!本を破くなんて…!』

『何?あんた。なんか文句あるの?』

『…っ、』


話していた図書委員の女子の言う事を遮り、その場を去ろうとする彼女の姿に嫌な感じがした。


A…実際会った事はあまりなかったが、出来れば関わりたく無いと思っていたうちの1人だ


だけどそんなことは言ってられない

本を雑に扱うなんて、許されない


××『Aさん、本はタダじゃない』

××『それにここにある本一冊一冊には、作者の想いが詰まっているはずだ。雑に扱うなんて、あまり感心しないな』


Aの方に行き、少し声を落として話しかけると、彼女はこちらを向く。


『……、あんたも私に説教垂れる気?』


そう言うと彼女は僕の方へ歩いてきて、こう口にした。


『周りからちょっと褒められるからって、調子に乗らない方がいいわよ?どうせ猫被ってるんでしょうけど。せいぜいこの本と仲良くしてなさい』


Aは落ちていた本を僕の方へ蹴り、図書室を去っていった。




…調子に乗らない方がいい?

僕も好きでこうして注目を浴びているわけじゃないんだけどな




足元に落ちている本を拾う。





これで、彼女が嫌われている理由がわかった気がする


…でも、今の言葉を聞いてこう思った僕もいた





Aの言うことは


鼻につくが「間違って」はいない

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(プロフ) - ずはさん» 確かにあんな大胆な発言された後に双子とお勉強会ってちょっと浮気してる感あるかも…?笑 (5月9日 7時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
ずは - 空蛍に勉強おしえてもらえるのすごい羨ましいしすごい良いけど、放浪者にあんなこといわれたら断ってしまいそうな自分がいる… (5月6日 1時) (レス) @page45 id: 93d9269e65 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あさん» 楽しい時間をお届けできているようで幸いです、更新も頑張ります!thanks!! (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ずはさん» ヒャ…こういうの結構私の主観に基づいて書いてるのでそう思っていただけてとても嬉しい…ありがとうございます…🫶 (5月4日 19時) (レス) id: e81bbd860b (このIDを非表示/違反報告)
- まじで面白い!次の投稿待ってます! (5月4日 16時) (レス) @page44 id: c592e3767f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年2月22日 0時

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