FORTY-EIGHTH 〜東堂side〜 ページ49
藍川、という女子と付き合い始めて、真波は大きく変わった。
前と比べて、サボりはおろか遅刻も減った。
遅刻してもせいぜい15分程度。
アイツの心に変化が起きているのは目に見えていた。
荒「ちょっと止まるかァ。」
東「そうだな。」
俺と東堂がそう言うと、真波は一言『はい』とだけ応えた。
ガードレールにロードを立て、ドリンクを飲む。
東「・・・・真波、後悔はしてないか。」
真「無いわけないじゃないですか。」
返事の声が、いつもより低く感じた。
流石の真波も・・・・相当きてるのだな。
東「なら何故――」
俺がそう言うと、真波は言葉を遮って叫んだ。
真「なら言いましょうか!!? 俺数え切れないくらい新開さんに嫉妬してた! いつだったか、藍川さんを抱こうとも思った!!」
荒「!」
真「でも・・・・あの子を大事にしたかったんですよ・・・・・・。本当に、好きだったんです・・・・ッ!!」
真波が頭に手を当てたときと同時に、肩が大きく揺れだした。
子供のような嗚咽がこだまする。
真「俺、別れたく、なかった・・・・・っ。」
東「・・・・そうか。」
まるであやすように真波の背中をさする荒北の顔は、悲しさでも嬉しさでもない、なんとも言えない感情を帯びていた。
まさか真波が、こんな風に女子に惚れ込むとは・・・・。
荒「・・・・・・東堂ォ、真波が泣き止んだら帰ンぞ。」
東「ああ。」
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ヒゲピヨ - アスカさん» 真波を彼女想いのいい彼氏にしたくて・・・・。真波はなかなか好きな子できないけど好きになったら尽くすタイプだと思います。でもそれなりに女子好きです。 コメントありがとうございました! (2015年1月3日 17時) (レス) id: 367c29defb (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 真波ィィイイイイイ! (2014年12月30日 13時) (レス) id: 9dfc5bc802 (このIDを非表示/違反報告)
ヒゲピヨ - なっつんさん» ありがとうございます! 精進します (2014年12月26日 10時) (レス) id: 367c29defb (このIDを非表示/違反報告)
ヒゲピヨ - ソフトラビットさん» ありがとうございます! (2014年12月26日 10時) (レス) id: 367c29defb (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 一気に読んじゃいました!!続き物凄い気になります!!更新頑張ってください!! (2014年12月26日 0時) (レス) id: a38a91a8ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒゲピヨ | 作成日時:2014年12月8日 21時