【2j3j】貴方は僕の神様だ【knmc】

永久を生きる半人 ページ9

頭が少し重くなり、撫でられていると気づいた




『自分じゃわからんから嫌に感じるかもしれんが、大変だったな。相手を攻撃しようとすれば自分にもくるしヴァンパイアハンターなんてヴァンパイアを憎んでなかったらならないだろ。お疲れ様』




ダメだ泣いたら。泣くのは弱い人がすることだ




『あと自分ヴァンパイアって知っててここに運んだからな。明らかに羽ヴァンパイアのだったしあの怪我で生きてたし。んじゃちょい待っててな』




知ってて看病してくれた…優しい、人だ




『よっ、血ってこれでいいん？』




スプーンに一滴、血がある




僕がいつも飲んでいるのはガッくんが買ってきた血抜きをしていない豚や牛等の家畜で人のは飲んだことがない。
ガッくんには血抜きをしてないのだから安くなるから助かるとか言われたっけ




人の血は、想像以上に僕の目を奪い、匂いも格段に違う。とても美味しそうで僕のお腹を刺激する




「あ、りがとう、ございます」




速く、口に入れたい




『ん、ほい』




スプーンを受け取って口に運ぶ。味はなんだか甘くて、濃厚で昔食べたチョコレートのようだった




「…美味しいです。とても」




『…凄いな。軽めの傷治ったじゃん』




それ以外に頭も重くなくなったしハッキリと意識が戻った気がする




「助けて下さってありがとうございます、血も。それと、どうやってあの神を倒したんですか？人の貴方では勝機が少ない筈なのに」




それを聞いた彼女は鳩が豆鉄砲をくらった様な顔をした




『くははっ！人、か。それは半分正解半分不正解だ。それと気にすんなヴァンパイア。…助けたのは神を倒したついでだよ』




…僕はちゃんと名乗った筈だが。うろ覚えにしたけど。それについででこんな大ケガのヴァンパイア助けるものか




『あー…どうやらわからないって感じだな。自分の種族は半人半天。死神と堕天使の二人と契約をしたんだ。半天になったから寿命もめっちゃ伸びたからな、暇だから少しの間の話し相手が出来てよかったわ』




「…死神と、堕天使…！？」




その2つの種族は地位によってはそこら辺の神よりも強いと聞くが…




『おん。今は自分の為に魔石やらなんやらを集めてるからいないけど怪我が全部治ったら帰ってくると思うから待っててな。…見えるかは人によるが』




___僕を拾った人はただの人ではなく、永久の時を生きる人間みたいだ

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