【2j3j】貴方は僕の神様だ【knmc】

懲りた理由は食卓で ページ3

『…取り敢えず邪魔。風呂行くから』




忘れてるかもしれないが自分は返り血を浴びている。汗もかいているしベトベトだ




手を振り退いてくれるように促した




トウヤ「あ、わかりました。なら僕は夕飯作っておきますね」




壁に掛けてあるエプロンを取り、紐を結びながら言う




『おー…レバーだらけはダメだからな』




顔をしかめ、指を指して言う




トウヤ「………わかってますよ」




『なら目を合わせろよヴァンパイア』




___何故釘をさすかというとあれは過去に血をつけたスプーンを渡したのが始まりだった







.








その時はまだ怪我が治ってなく、なんなら目が覚めたばかりで覇気もなくまさに虫の息だった。
そこで血を飲ませてくれと頼まれ、流石に直は嫌だったためナイフで指を切り、スプーンに一滴垂らして口に運ばせると同時に軽い傷が治ったのだ




それから大きな傷が治るまでは毎回食事に混ぜておいたのが悪く、貧血になりかけ、倒れてしまい食卓にレバーが並んだ




ヴァンパイアが言うには「あんな舌に合う血は初めてだから死なれては困る」、とのことだ




その言葉ではなく食事に懲りてたまにしか混ぜないことに決めた




それのせいでウザくなったのは黙っておこう




『ほんとに頼んだからな。じゃ』




でもまぁ、ウザくても誰かがいるというのは案外悪くないな

世界に根付いてる魔法とは→←記憶が薄い彼の名は

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す