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第四話 ページ5

▼▽▼



……あああああ、死にたい。

靴の中の水を捨てながら、我ながらとても恥ずかしいことをしたな、と、今さら実感する。

絶対今あいつに笑われてるよ、私。

……というか、今の私の行為ってよくよく考えてみたら迷惑!?

いやだってほら、傘返さなくちゃいけないし…。まあ一応同じ学校、とは言ったけど…。しかも彼女さん、いるんだよね。これがきっかけで別れたりとかしないよね!?!?

……そういえばあいつ、なんで泣いてたんだろう。


「あわわ、どうしよう…」


家に入らず玄関前でおろおろしていると、ふと頭に誰かの手が乗る。


「玄関前で百面相するなよ、すごく邪魔なんやけど」

「なっ…!?って、なんだあんたか、ジェル」


後ろを振り向けば、我が物顔で私んちの合鍵を振り回す、幼馴染みで我が校の王子の一人、橙山(とうやま)ジェルが居た。


「なんだって酷くねなんだって。んで、なんでそんなぐしょ濡れなん?風邪引くで?傘は?」

「あー、まあ、ちょっと色々ありまして。傘はイケメンに押し付けました」

「……は?」


ジェルは何言ってんだこいつ、みたいな顔をしながら鍵を開ける。

え、なんでジェルが我が家の合鍵持ってるのかって?それはごく単純な理由だ。

ジェルの親が出張だから、しばらくうちに居候してる。終わり。


「はい、鍵開けたから。はよ入って」


ほら、と言われ、ぐいぐいと無理やり家の中に押し込まれる。ジェルは俺タオル持ってくるから、と言って洗面所へと行ってしまった。


「……とりあえず着替えよ」

濡れたシャツが肌に張り付いて気持ち悪い。一応ジェルに着替えてくる、と言ってから、私は自分の部屋へと向かった。
─────────────────────
ジェルくんの関西弁がエセ関西弁になりそうです((

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佐薙(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます…!! (2020年1月12日 16時) (レス) id: c21af064dc (このIDを非表示/違反報告)
わたぐもちゃん@推しが尊い連盟(プロフ) - こんにちは!!素敵な作品ですね!!たくさん大援しますね!! (2020年1月12日 1時) (レス) id: f4327bfb3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐薙 | 作成日時:2020年1月6日 20時

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