第二十四話 ページ25
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「ただいまー…」
「あら、おかえり。もうご飯できてるわよ」
「ああ……、……私いいや、さっきマ〇ク行っちゃったし」
「……そう?」
「うん。部屋にいるね」
家に帰り、靴を脱ぐ。並んだ靴を見る限り、ジェルはまだ帰ってきていないらしい。リビングの前を通るとカレーのいい香りが鼻をくすぐった。
が、先ほどマ〇クで色々食べたし、何よりあんなものを見てしまった後なので、私の食欲はほぼ無いに等しかった。ので夕飯を断って二階に上がる。
「はぁぁぁ…」
部屋に入り、盛大にため息をついた。一気に脱力感が私を襲い、そのままベッドに倒れ込む。
「失恋、しちゃったなあ…」
自分でもびっくりするくらい普通の声が、私しか居ない部屋に小さく響く。それがなんだかとても虚しくて、なんでもないのにじわり、と涙が出てくる。
「……いや、流石に早すぎるでしょそれは…、いくらなんでもひどすぎない神様…」
心に溜まった悲しみと怒りを吐きだしたら、なぜだか止まらなくなってしまった。その後もしばらく、私の泣き声が部屋に響いた。
.
「……ん」
携帯の着信音で目が覚めた。どうやらあの後、泣きつかれて眠ってしまったみたいだ。
目がボーッとする。鏡を見ると、少し目が腫れていた。
「(これ明日までに治るかな…)」
そう考えながら電話を繋ぐ。電話は蜂須賀からかかってきていた。
「……はい」
少し枯れた声で電話に出る。
「ああ、良かった。電話出ないかと思ったわ」
「あ、うん。ごめん」
「謝らないで、別に気にしてないから。そう、それで明日の実行委員のことだけど……」
「ま、待ってメモとる」
「そ、じゃあ待ってるから早くしてね」
メモをとろうと鞄の中を漁っていると、蜂須賀が「あのさ」と静かに切り出した。
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佐薙(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると作者冥利に尽きます…!! (2020年1月12日 16時) (レス) id: c21af064dc (このIDを非表示/違反報告)
わたぐもちゃん@推しが尊い連盟(プロフ) - こんにちは!!素敵な作品ですね!!たくさん大援しますね!! (2020年1月12日 1時) (レス) id: f4327bfb3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐薙 | 作成日時:2020年1月6日 20時