# 125 ページ25
学校から出るとき、遥輝から「ごめんな、ちょっと遅れる！」とLINEが来ているのに気づいた。
純くんはだいたい正門のところで待ちぶせして
いたから、それを避けて遥輝には裏門に回るように頼んでいる。
寒いけど、そこで待とうと裏門の手前まで
足を運んだ時。
目の前に停まっている車に、背筋が凍った。
中から、薄く笑った純くんが降りてくる。
とっさに逃げようとしたけど遅かった。
がっと手首を掴まれ、あまりの力強さに
痛みで顔を歪める。
「………やっ、」
純「どこ行くの？こっちだよ」
「痛いやめて、…お兄ちゃんっ！」
純「…お兄ちゃん？
家族じゃないって言ったのはそっちだろ」
冷たい目で見下ろされ、体がすくんだ。
男の人の力に勝てるはずもなく、
引きずられるように車の中に連れ込まれる。
バンと扉を閉めたと同時に、
シートに押し倒された。
恐怖で涙がにじむ。
「いやっ、……」
純「…昔と全然変わってないね、その顔。
泣けば許してもらえるとでも思った？」
す、と頬を撫でられる。
誰か、………誰か助けて。
純「今のお兄ちゃん、優しそうだねー。
ちょっとバカそうだけど」
「……え…？」
純「巨人の石川慎吾、でしょ？」
…うそ…わざわざ調べたの？
…でも、そういえば、この人は前に
ファイターズの練習にまで来たことがあった。
純「…ねえ。俺から逃げたんだろ？あの時」
「あのとき」。
それが指すものは、慎吾の家に引き取られた時
のことだということはすぐにわかった。
彼の笑顔が怒りに満ちたものに変わる、
その瞬間私はただあまりにも敵わない抵抗を
するしか術がなくて。
「…いや、やめて、！」
頬を殴りつけられ、鈍い音が車中に響いた。
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さやか(プロフ) - のんさん» まだ作成中です！明日になれば更新すると思うので、楽しみにしててください！ (2019年4月13日 23時) (
レス) id: cf6bd6deb7 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 新しいのなんて検索すれば出てきますか？ (2019年4月13日 23時) (レス) id: 46ded136c3 (このIDを非表示/違反報告)
真緒 - 楽しみにしてるので早く更新してください。 (2018年7月27日 19時) (レス) id: d893583017 (このIDを非表示/違反報告)
あやの - なるみさん» リクエストありがとうございます！宮西尚生さんですね、了解しました(￣^￣)ゞ (2018年7月6日 7時) (レス) id: 21bf1aaff4 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - 読ませていただいていますリクエストいいですか？宮西尚生さんを出していただいてもいいですか？よろしくお願いします (2018年7月2日 23時) (レス) id: 1bb4345cd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2017年9月29日 23時
