【文スト】月下の桜は今日も微笑む

38枚目 ページ40

敦君が与謝野先生と買出しに行った後。
「しかし、桜さんは良く危機察知能力について分かりましたね、すごいです！」
『それ程でも無いよ、昔から勘だけはどうしても良くってね…』


しかし妙に気になる、あの和服ロリの子。美少女だったけどね。
太宰さんが手出ししてるかを確かめなければ。


あの辺りにきっと詳しいのだろう。勘だけど。
ならあの辺りで歩いていればまた会える筈。というわけで…


『一寸その辺のお散歩とマフィアに行って情報探って来ますね〜』
「おい！！！」


仕事せんか！という国木田さんの怒鳴り声が聞こえるが、まぁスルーでいこう。


＿＿＿＿＿


昨日の繁華街の辺りを歩くがあの少女の姿は無かった。
もしや、太宰さんに連れ去られて家に居るとか…？
と(ノリで)思って一度下宿に戻ってみたがやっぱり居なかった。ですよねー…


『一体、何があったんだろう…あそこで』
そして一瞬のうちに姿を消してしまった二人。


……というか、私は先刻からずっとあの二人…主に太宰さんの方か。
太宰さんの事ばかり考えている気がする。


………………まぁ、そりゃあ上司ですし、今は同居人だし…あんなところ見たんだから気にするよね。
間違った道を歩んで欲しくはないし。うん、そうに違いない。


決してこれが……恋なの……？？的なものは無い。というかむしろ嫌いだ。
ただ女の子が可哀想だから成敗してあげようかなってだけ。うん。


本当に、只それだけ…それだけだ。

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