【文スト】月下の桜は今日も微笑む

16枚目 ページ18

『ただーいまー！』


お仕事も終わって肩が軽くなった気がする！うん、憑かれてたのかな！


「あ！桜さん、お帰りなさい！」
うん、天使だ賢治くん。


「桜、駄菓子買ってきた？」
こてんと首を傾げるらんぽっぽ、もとい乱歩さん。


『らんぽっぽ大天使…！(あ、買ってくるの忘れてました)』
「……頭、大丈夫？」真顔で云われると傷つくな！うん！


少し落ち込んでいるような様子の3人組がいる。あ…(察し)
聞くまでもないからと放置しておく。


『ところで、女性陣は何処へ？』
らんぽっぽに負けじと首をこてんと傾げながら聞いてみた。
うわ、我ながらかなりキモい。


「ん”ん”ん”ッ……えっとね、女子会の打ち合わせをするらしく何処かに行ってしまったよ」


太宰さん…あのー、血、出てますけど……引くわ、かなり。
何であんなキモいので鼻血出るの？怖。


というか女子会置いていかれた…！！
私女子力低いもんね、もはや女子じゃないもんねー


陰ながらずーんと落ち込んでいたらあわあわとしていた敦君が飴玉舐めますか？と飴玉をくれた。
ころんと口の中に転がすとほんのりと苺味が広がる。うん、美味しい。


これでお仕事頑張れそうだ。そう思い、机の上の書類に手をつけた。
この書類＿次の依頼、が波乱を巻き起こす事を、探偵社員はまだ知らない。

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