【鬼滅の刃】炎柱の恋愛事情

43日目 ページ46

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　煉獄 side




　(ｶﾗｯ、




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「煉獄さん。
蹲っていては風邪をひいてしまいますよ、」




　煉獄「…胡蝶、」





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夜になっても胡蝶達が外へ出て来ることは無
かったが、屋敷に戻る気力もなく、彼女の居る
部屋の前で膝を抱え続ける事しか出来なかった





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　しのぶ「…入られますか？」


　
　煉獄「…ｺｸｯ、」





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　心配と焦りと不安が渦めぐ中、
　静かな部屋で彼女は包帯を巻いて眠っていた





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　煉獄「A…ｯ、」



　


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　頬を撫でると微かに温もりが走る。
　傷だらけの手に走る温もりに気持ちが溢れる




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　煉獄「ｯ…、」




しのぶ「…何とか一命は取り留めました。



しかし、まだ危険な状態です。
何時状態が急変しても可笑しくありません。」





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胡蝶の言葉を真摯に聞くべきなのだろうが、
余り頭に入ってこない。
　


彼女が今、此処に居る事実だけが、
何より心を落ち着ける要因だったからだ。





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しのぶ「このまま、
植物状態になり得るかもしれません。
　＿＿＿＿それでも煉獄さん。
Aさんの傍に居続けてくださいますか？」





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　胡蝶の、不安そうな声が耳に通る。
　だが胡蝶。その答えは無論だ、





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　煉獄「今もこれからも彼女以外考えられん。
　
どんな彼女でも俺の誇りだ。
一生をかけて添い遂げると誓おう」






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　そう言うと胡蝶は小さく笑い、
席を外してくれた。






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煉獄「…A、」







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　今すぐ起きなくていい。
　今はゆっくり休んでくれれば良い。





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　煉獄「君は、俺の誇りだ。
　どんな姿になろうとも俺は君を愛している」






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　痛々しい手も、目に巻かれた包帯も。
　家族を守った鬼殺隊士である君の勲章だ。






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　煉獄「だが…今でなくて、いいから。」





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　あの屈託のない笑顔を、また俺に見せてくれ
　俺の名を呼びながら駆け寄ってきてくれ。






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　煉獄「…愛してる。」






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帰って来たら、告げようと思っていた。
面と向かってはちゃんと言えていなかったから
　






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　煉獄「結婚しよう、A。
俺の傍にずっと居てくれ、」






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,






　だから…俺の元へ、戻って来てくれ＿＿＿＿

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