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悠仁「なぁなぁ、A」
『ん��、』
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離されいく腕。
こびり付く錆び付いた匂いと味。
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悠仁「ふふ、美味し？」
『･･･不味いに、決まってる』
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私の口元を拭う悠仁は笑う。
普段とは真逆の恐ろしさに身体が拒んだ。
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悠仁「･･･歯型付けたいな、」
『！』
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少し見えた牙がと共に上がる口角。
髪を掻き上げる仕草に自然と魅入る。
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悠仁「大丈夫。俺は手加減を知ってるからっ」
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当たり前すぎる事でも笑いが溢れた。
優しい色、優しい音、優しい声。
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『あはっ、』
悠仁「あっ、信じてないな〜？笑」
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ああ、まただ。
優しさが私を狂わせる。
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『そんな事言ってないじゃ〜ん(笑)』
悠仁「そんな顔してたっ」
『バレたか』
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ちょおーい？！と、悠仁の声。
オーバーリアクションにまた重なる笑顔。
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『痛かったら泣くからね。』
悠仁「えぇ、泣かせないって規約破っちゃう」
『コラ。』
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こんな感情は初めてで何だか歯痒い。
甘酸っぱい、とはこの事を言うんだろうか、
もう感じることはないと思ってた。
自分には疎遠なのだと。
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悠仁「目、閉じてる？」
『うん･･･っ』
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耳元に掛かる息に自然と目が閉まった。
口もギュッ、と噛み締める。
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悠仁「･･･は、」
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悠仁なら大丈夫、と思った。
何度も。何度もそう思い続けた。
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【 ＿＿＿グアッ】
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でも、あの瞳を見てしまった。
明らかに獲物を狙う獣の瞳。
��話もマトモに頭に入っていないだろう。��
そう思わせるような虚ろな光の灯り方。
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【 ＿＿＿ガリッッッ】
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多分、咄嗟に。怯えたんだ。
本能に。悠仁に。彼の全てに。
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『ぁ��･･･っーーー！！！』
悠仁「･･･♡」
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肩に走る尋常じゃない痛み。
言葉にならない声。
息をしていたはずなのに。
そこで吹き返したような感覚に陥った。
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悠仁「ふー･･･っ」
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噛んでる。まだ離してない。
噛んでほしくない。今すぐ離れてほしい。
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【 噛んで。もっと貴方を感じさせて 】
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『ぃ、、たい。痛い痛い痛い！！！』
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自分の想いに蓋をするように叫ぶ。
自然と伝った涙の訳は、私にも分からなかった
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眠民。 - 最高の作品でした!!大好きです‥ (12月7日 16時) (
レス) @page35 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
かいう - 大好きです愛した (2021年9月3日 18時) (レス) id: a5855c6147 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 最高です！ (2021年7月30日 10時) (レス) id: 737a423f77 (このIDを非表示/違反報告)
Shimo(プロフ) - オタクさん» 久々投稿になって申し訳ないです(泣)これからより一層更新頻度上げて頑張ります(^^) (2021年7月29日 7時) (レス) id: b4e47a2b80 (このIDを非表示/違反報告)
Shimo(プロフ) - りおさん» そう言っていただけて嬉しいです(^^)オチはまだ決まっていないのですが虎杖くんも更に出す予定ですのでもうしばらくお待ち頂けると幸いですm(_ _)m (2021年7月29日 7時) (レス) id: b4e47a2b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shimo
| 作成日時：2021年3月8日 20時
