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その静寂を止めたのは足音。
それもそのフードの人だった。
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【 ＿＿＿ﾋﾟﾘﾘｯ】
「･･･はい、はい、今終わりました。」
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歩きながら会話をするフードの人。
出ていくのかと思ったら俺の前でパタリと止まった
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「はい、すぐに戻ります。
･･･大丈夫ですよ、有難う御座います。」
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ﾋﾟｯ、と切った電話をポケットに入れる。
片手だけ見えた手は震えていた。
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「 っくそ、」
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顔も見えないフードの人。
でも苦しんでるのは分かった。
呪術師ってこういう物なんだ。
初めて知った気がする。
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日向「あ、っあの！」
「･･･はい、？」
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この人ならAを知ってるかもしれない。
そう思って話しかけた。
上から見下ろすフードの人の顔は傷があって、
でもその顔立ちは見覚えがあった。
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「あぁ、なんだ。日向か」
日向「！･･･っ、ぇ、」
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笑顔、の文字も残ってない強ばった顔。
閉じた口が少しだけ動いてる。
傷のついた右目を隠すことの無い姿に、
俺は咄嗟に名前を出した。
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日向「っ、A ＿＿＿？」
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その問いかけに、フードの人は･･･。
Aは、��そうだよ��と言った。
---
『そっか、ここ合宿所だったっけ』
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俺の隣を無理言って開けてもらった。
そこに座るAの雰囲気は前と全く違った
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『元気そうだね、』
日向「おっ、おうっ！」
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《 怖いくらい 》に。
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日向「けっ、怪我大丈夫か？！目･･･。」
『うん、瞼だったから。傷は残っちゃうけど』
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呪術師だから、と言ったあの日。
その事を誇っているように見えた。
でも今は少し悲しそうで。
苦しそうだった。
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日向「そっそうだ！A！春高来てくれよ！」
『･･･春高、？』
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皆、その為に頑張ってたんだ！
そう言うとAは��行けたらね、��と笑った
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日向「携帯持ってたよな！連絡先教えてくれよ！」
『嫌』
日向「っ、え？」
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それは無理、と俺が持ってきた水を飲む。
その先の言葉を出せなかった。
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日向「そ、そっか、そうだよな･･･！ 」
『･･･』
日向「っ、なぁ、A」
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この一週間で何があったんだよ、
そう問いかけると小さく、��私ね��と紡いだ。
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LOTTE チョコレート - 素敵な作品でした。だんだん涙が溢れてきて何て書いてあるのかわからなくなる位たくさんの涙でした。こんなに素敵な作品を書いてくださりありがとうございます‼️ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page50 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 完結お疲れ様です！ (2022年7月18日 19時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 気がついたら涙がポロポロと出るような作品で、五条先生の最後の言葉がもう涙腺をぶっこわしましたwww (2022年7月18日 19時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - もう！すんごい泣きました！自分で好きな人を殺さなくてはならない五条先生に涙が止まりませんでした！お疲れ様でしたー！ (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: 1237ffaaa6 (このIDを非表示/違反報告)
椿（つばき） - この夢小説で泣きそうになりましたよ！ハイキューはあまりわからなかったけれどこれをきにハイキューも見ようと思いました。（；＿；）私は心の底から泣いたことがないので今日見た夢小説では心の底から笑えました。ありがございました。これからも応援しますので！ (2022年2月22日 1時) (レス) @page49 id: c4d8ec2d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shimo
| 作成日時：2020年12月24日 20時
