結果発表 ページ5
「よし、合格」
「はあ⁉」
「近藤さん⁉」
っしゃああああ‼‼
と、心の中でガッツポーズをとっていた。だが、2人は私が合格することの何が気に入らないのだろう。
「面白ェ奴だ。女の身ながら、金目当てでこんな所で働こうなんざ」
「だが…」
『安心してくださいよ。戦力にはなりますよ』
保証は出来ねーけどな。と心の中で付け加える。
…が、何にせよ、晴れて私も真選組隊士だ。給料はどれくらい何だろう?ある程度貰えるようになれば、田舎の家族に仕送りが出来る…。
「…で、どの隊に入ってもらおうか……」
『隊?何スかそれ』
「アンタ…真選組の事、何も知らないんですね」
『思いつきで門叩いたんで』
「思いつきだったのかよ」
バイトをクビになりほっつき歩いていたに、真選組屯所を見つけたんだから。ココを見つけてなかったら、今頃餓 死してただろうよ。
「じゃあ、ちょっと待ってろ」
『?』
いきなり、煙草の人がそう言い残しどこかへ歩いて行ってしまった。
「じゃあ、改めてこっちも自己紹介をしよう。俺ァ、真選組局長・近藤勲だ。宜しく頼むぞ、高木さん」
「真選組1番隊隊長・沖田総悟でさァ」
『えー…高木A、18歳。座右の銘は「貰えるもんは貰っとけ」です。宜しくおなしゃす』
やっぱり最後のは蛇足だったかね。と思いつつ、あ、と付け足す。
『大事な事なんでもっかい言っときます。これでも女です。…あ、そうだ。あの煙草の人は何ていうんですか』
「煙草の人?」
煙草じゃあ伝わらないだろうか。
「トシのことじゃねーか?アイツは、真選組副長・土方十四郎だ。最初の方は当たりがキツイかもしれんが、仲良くしてやってくれ」
「仲良くなんかしたくねーよ」
と煙草の…じゃねえや、土方さんについて教えてもらったところで、ご本人が戻って来た。
「…………トシ、其奴って……」
近藤さんは、土方さんを見るなり眉間に
「高木、お前は3番隊に入隊してもらう。そしてその3番隊隊長が––––––––––––––
此奴、斉藤終だ」
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←試験・面接
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アップルパイ | 作成日時:2021年4月12日 19時