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伊沢「し、じゃあ俺そろそろ行くわ」
A「パパおうちー？」
伊沢「パパお仕事行ってくるから、帰ってくるまでお兄ちゃん達と遊んで待ってて？」
A「バイバイなの？」
伊沢「お外が暗くなるまでには迎えに来るから、それまでいい子に出来る？」
伊沢さんがそこまで言うとAちゃんの目がうるうる潤み始めた
山本「Aちゃん、パパが帰ってくるまで遊んでいようか！」
A「やー！パパがいい！」
伊沢「…A、パパは絶対戻ってくるから
Aのこと大好きだから、、待っててくれる？」
伊沢さんは荷物をまとめ、玄関先でAちゃんをぎゅっと抱き上げた
時間があるから名残惜しそうに伊沢さんはAちゃんを僕の腕の中に降ろした
きっと追いかけないように捕まえてて、とかだろう
山本「こっちでなんとかするんで、行ってください」
伊沢「おぅ、ありがとうな
じゃあ行ってくる」
バタンと扉が閉まり、完全に姿が見えなくなった途端にAちゃんは泣き出してしまった
山本「よしよし、大丈夫だよ〜！
寂しいよね、、僕らじゃ不安かもだけど
パパが帰ってくるまで少しだけ我慢してね…」
ふくら「やっぱり泣いちゃうよね…」
A「おりる！！」
2歳児とは思えぬ力で胸を押され、降ろしてあげると玄関まで一直線に走っていって靴を履こうとしている
山本「あらあら……ごめんね」
もう一度抱きかかえると履こうとしていた靴が落っこちた
こう「山本さん、これこれ！」
こうちゃんが持ってきたのはウサギのぬいぐるみ
名前は確か…
A「っ、うーちゃ…」
山本「ありがとう、こうちゃん！」
こうちゃんからぬいぐるみを受け取ったAちゃんは大事そうに抱えた
しばらく抱っこしたままウロウロしていると落ち着きだしたのか「やーもと、」と声がする
山本「んー？どうしたの？」
A「パパっ、ないの、Aちゃ、ひとり？｣
伊沢さんの奥さんが亡くなったのは友人と遊びに行く道中だったらしい
その日もきっとAちゃんに「行ってきます」と言って、それっきりになってしまったのだろう…
理解はしていなくても母親の姿がないことにストレスだったり、何かが違うことには気づいているだろう
山本「ううん、1人じゃないよ
僕もいるし、みんなもいるよ！
パパも帰ってくるって言ってたでしょ？」
泣いて真っ赤になった大きな目を擦りながら返事が返ってきた
2歳ながら色々考えてるんだろう
しばらく抱っこしているとだんだん重くなってきて、スヤスヤと寝息が聞こえてきた
頬には涙が伝った跡が残っている
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焼きおにぎり(プロフ) - はるさん» ありがとうございます！無事完結しました！ 第二章でもよろしくお願いします！ (2021年2月26日 16時) (
レス) id: b3a53728cd (このIDを非表示/違反報告)
焼きおにぎり(プロフ) - 辰海恋歌さん» 辰海恋歌さんコメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！！ ありがとうございます！ (2021年2月26日 16時) (レス) id: b3a53728cd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 第一章完結おめでとうございます！続きも楽しみにしてます！ (2021年2月25日 20時) (レス) id: e048f80cb1 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - 第一章（？）完結おめでとうございます！新しい話を読むたびにニヤニヤしてました。素敵な作品をありがとうございます。第二章（？）以降も楽しみにしております。ご無理のない範囲で更新頑張ってください。 (2021年2月25日 19時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
焼きおにぎり(プロフ) - はるさん» パパにも褒めてあげる人が必要です…泣 姪が春から保育園生なのですが叔母は不安で仕方がないです笑 (2021年2月21日 21時) (レス) id: b3a53728cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼きおにぎり | 作成日時：2021年1月11日 2時
