QKと娘ちゃん

食べちゃうぞ！ ページ32

sgi side


家のドアを開けた瞬間身震いする

もう冬本番
1年で最も寒い時期になってきた

今日は午後から雪が降るとお天気お姉さんが言っていた


雪降ったらAちゃん喜ぶだろうな〜と想像するだけで頬が緩む


すっかり悴んだ手でオフィスのドアを開ける


須貝「は〜〜あったか」

山本「第一声それですかw」

須貝「外さみーんだわ、、」


「おはよう」よりも先に出た言葉を山本に笑われる
だって寒かったんだもん


A「しゅんちゃ〜、おあよ！」

須貝「おはよう！Aちゃん！」


とてとてとやって来て、手を俺に向けてぐっと広げる

彼女はよく俺に「高い高い」を要求する
俺が1番背が高いからね
筋肉大好きパパよりも楽しい「高い高い」をしてあげようじゃないか


A「きゃ〜〜！」


須貝「よっ…と、、楽し？」


さすがに幼児特有の病気とか怖いので空中で手を離すやつだったり長時間は出来ないけどいつも彼女は楽しそうに笑ってくれてる


A「たのち！とりさんみたい！！
しゅんちゃあーがと！！」


鳥みたい！と笑顔でお礼を言ってくれるAちゃん

全く可愛いなぁほんとにこの子は…
お兄さんはメロメロですよ


須貝「Aちゃんは今日何して遊ぶの？」


始めは違和感のあった伊沢が持ってきたおもちゃ達もすっかりオフィスに馴染んで、みんなが色々買ってきたりするもんだから量も段々と増えオフィスの一角にAちゃんコーナーが出来上がるほどだった


そんなおもちゃ置き場を見ながら「何しようかなぁ…」といった表情で「んー…」と悩んでいる


そしてこうちゃんに貰った可愛らしいうさぎの絵が書いてある絵本を手に取った


文字は読めなくても絵を見て1人で楽しむ様子を確認してから俺もパソコンを開いた


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



2時間くらいだっただろうか

集中して作業を進め区切りのいいところで体を伸ばす

Aちゃんがいた場所を見ると本人の姿は無かった
誰かと遊んでいる声は聞こえるから大丈夫


少し休憩とTwitterを開く


＿＿＿＿＿＿＿＿

山本 祥彰

オフィスに可愛いオバケが現れました！
食べられちゃう！！

＿＿＿＿＿＿＿＿


そんな文面と共に添えられた30秒くらいの動画

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