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«ym視点»
研「では、先に採血の方済ませちゃいましょうか。」
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
研「アルコールして…はい、ちょっとチクってしますよ〜」
in「…ひゃっ…やまちゃあ！」
ym「大丈夫だよ〜！ほらっもう終わった！」
神様仏様知念様。
こんな時にこんな事思うのは場違いでしょうか。
いいえ。きっと知念様なら許してくださいますよね。
あぁもう抱きしめたいっ！！！！！
いや抱っここそしてるけど、なんか…ね？ほら、力を込めてさ！こう…ぎゅ〜ってしてあげたい！
ちなみにそんな知念様とゆうてぃは、きっと2人がいるといのおちゃん強がっちゃって、素直に怖いって言ってこないと思って、部屋の外で待機してくれてる。
こればかりは信用どうこうの問題じゃなくて、年下には甘えたくない人だからって2人も知ってるからこそ、俺に任せてくれた。
そしてその予感は見事的中で、検査室に入った後から、もうこれでもかと言うくらい俺にしがみついてきてくれる。
俺への呼び方も、甘えたの時にしか出てこない山ちゃんになってるし、子供扱いしても怒らないしね。
まぁこの前の約束通り、俺だけに内緒だよ？って、なんで苦手なのかとか事前に伝えてくれてるから、こっちもフォローしやすいわけで。
にしても、今日はけいちゃんじゃなくていのおちゃんのままで良かった。
泣いちゃうし、強がり上の減らず口は叩いてくるけど、けいちゃんだったら大泣きの大騒ぎで、かつ暴れ回るから検査の時間も倍かかるんだよね。
研「はい！脳波の方も大丈夫です！最後に最近の様子を教えて欲しいのと触診だけお願いします。」
in「…ふぇ…やまちゃ…てぇにぎっててね？はなしちゃだめだよ…？」
いくら怖いのって話を聞いてても、いのおちゃんのためにも避けられない触診。
簡易ベッドに寝転がるから、流石にこのまま膝の上で抱っこのままとは行かず、お姫様のご所望の通りに手をギュッと手を握る。
ずっと不安げな瞳で俺の方をじーっと見つめてくるのかなんとも心苦しい。
研「じゃあごめんね？ここ、足痛いよって所ある？…ここは？…ここも大丈夫？」
in「んぅ…だいじょーぶ…」
研「この前はここのお腹押すと痛いって言ってたけど…どうかな。今も痛い？」
in「ふぇ…へぇき。もぉいたくない。」
いつ泣いてもおかしくないくらいに涙を溜めてるのに健気にちゃんと検査に向き合う姿…。
あぁ叶うなら助けてあげたいけど、今回は流石に助けてあげれないよ…！
後ちょっとだ！頑張れ〜！
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作者名：鹿 | 作成日時：2023年7月27日 20時
