＊ ページ14
«tk視点»
cn「いたっ？！こっちはいない！」
yt「いのちゃーん？！聞こえたらお返事してー！」
hk「トイレって事はここが1番近いはず…でもこの通り道にはいなかったし…」
ar「ちゃーーん！！あっ騒がしくてすみません。あの、これくらいのキノコ頭の男の…女の子見ませんでした？」
ym「いのおちゃんっ！！どこっ！あぁどうしよう！どっかで怖い目にあってないかな！」
yb「いのお……いのおどこだ……いのお…？」
収録が終わった現場に伊野尾くんが居なくて、スタッフさん含めみんな大パニック。
なるべく他のスタジオの方々の邪魔しないくらいの声量で伊野尾くんを探し回ってるけど、一向に見当たらない。
山田なんかいつかの群青のMVみたいに慌てふためいてるし、なんなら薮くんが使い物にならないくらい放心してる。
俺？俺ももう今現在進行形で走り回ってるよ。
みんなで連絡を取りながら隅々まで探してる。
でも全っ然いないの！本当に神隠しにあったんじゃないかってくらいどこかにいた形跡もなし。
1度みんなで集まって情報を整理しようと踵を返したら、何気なくふと視界に止まった先輩の楽屋。
情報が何も無い今、もしかしたら少しでも何か知ってるかもしれないと、希望を抱いて扉をノックする。
ｺﾝｺﾝｺﾝ…
tk「お疲れ様です！Hey! Say! JUMPの高木雄也です！」
松「おー、どーぞ。」
tk「失礼します！あの、急で申し訳ありません、うちの伊野尾見ませんでしたか？」
そう言うと松岡くんは、しーっと指を口に当ててから、後ろの畳になっている所を指さす。
松「こいつ、廊下でぽつんとしゃがみこんでたぞ。事情を聞けば迷子になったって言うし、スタジオの場所も分かんねぇしって大泣きしてよ。お前らも探してるだろうから、一旦俺の楽屋で保護したところ。」
tk「良かった…！あ、みんなにも見つかったって連絡しときます！本当にありがとうございます！」
松「あとよ。一応俺からがっつり叱っといたから。こいつもだいぶ反省してたし、もう二度と1人でどっか行くとかしねぇだろ。だからそんな強く責めてやんなよ？」
tk「っはい！本当に何から何までありがとうございます。」
発見してくれたのが松岡くんで本当に良かった。
しかも伊野尾くんがぐっすり眠ってるから、起こさないように全員楽屋に来てもいいって…流石に兄貴すぎる。
お互い仕事も終わったし、楽屋も気にせず使わせてくれるということで伊野尾くんが起きるまで松岡くんに甘えさせてもらおう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿 | 作成日時：2023年7月27日 20時
