＊ ページ13
«in視点»
松「…はぁ。ったくさ、俺が通りかかったから良かったものの、いくらテレビ局と言っても変なやつに連れ去られる可能性だってあるんだから、迷惑を考えるならまず周りをちゃんと頼れ。」
in「…あい。」
松「…っよし、ちゃんと反省したな？じゃあ一旦この話は終わり。とりあえずスタジオ連れてってやるからスタジオの場所教えろ。」
これで一段落。と行かないのが人生なのかもしれない。
1人で出ていったは言いものの、俺スタジオの番号見てない！
松「お前はほんっと……。」
in「ごめんなしゃいっ！」
あぁもう本当にばかすぎるだろ自分！！
しかも松岡くんにこんな…こんな迷惑かけまくって…。
松「あぁもう泣くな泣くな！そもそも来る時は幼くなってたんだろ？だったらしょうがねぇよ。」
in「…ｯ…ないてないでしゅ…！」
松「じゃあその目から出てくる水は汗だってか？…俺お前以外にあいつらの電話番号知ってたっけな…。」
泣きたくないのに涙が止まらない。
みんながいなくて心細いからとかじゃなく、自分が不甲斐なさすぎて。
子供になったせいで涙もいつもより我慢できないし。
しかも、こんな俺を安心させようとしてくれてるのか、抱っこしてない反対側の手でずっと背中や頭を撫でてくれる。
松岡くんが優しすぎて余計に涙が出る。
松「ちょっ俺が泣かしてるみたいだろ？！絶対あいつらの元に返してやるから、大丈夫だからな？泣きやめ〜？」
in「ちあうんでしゅ……ﾋｯｸ…なんか…ｯ…ごえっ……ごえんあしゃ……ふぇぇえええん…」
もう自分でも色々と感情がぐちゃぐちゃで分からない。
松「あーーー…よしよし。パニックになっちゃったな。俺もこの後仕事入ってないし、迷惑とかそんなん大丈夫だから、よーしよしよし。」
in「ふぇ…こどもあちゅかい…しないでくだしゃい……ﾋｯ……んむぅ………ん…………ｽｰ…ｽｰ。」
松「えっ寝たっ？！この状況で？！こいつはほんっとに……まぁ一旦俺の楽屋連れてってやるかぁ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿 | 作成日時：2023年7月27日 20時
