ちっちゃくなっちゃった！ 2 (ページ12)

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«in視点»

びっくりした。
急に声をかけられたと思ったら、目の前にいたのはなんと…。

in「まちゅおかくん！」

松「えなに？お前俺のこと知ってんの？どっかで共演したっけな…。」

in「おれですよ！いのおでしゅ！わぁあ！おはよーごじゃいます！」

松「は、お前伊野尾？！…あーー…確かにこの前リーダーがそんな事を言ってたっけな。」

そう言うと、豪快にぐわっと脇腹に手を入れて抱っこしてくれる松岡くん。
これ普通に子供だったらびっくりして泣いてる。
それくらい豪快だった。

in「ほぁっ！びっくりした〜！」

松「で、なに？お前なんでこんなとこにいるんだよ。さすがに1人で仕事に来た…訳ねぇよな。メンバーとかマネージャーは？」

in「うぐ、じつは……」

恥ずかしながら、事の経緯を松岡くんにお話する。
絶対怒られる！でも知ってる人に、しかも信頼する大先輩に会えたのはデカいよね。本当に助かったぁ。

松「お前…ばっかじゃねぇの？そもそも周りからも1人で行動するなって言われてんだろ？はぁーー言うことも聞けない悪い子はどの子ですかね！」

in「う〜…。」

松「ったく、お前は…迷惑がかかるとかじゃないでしょ？今頃あいつらもお前のこと探してんじゃないの？いくら近くのスタッフに言ったからって、いると思ってる奴が急にいなくなったら心配するだろーが。しかもぜんっぜん帰ってこない。そっちの方が迷惑かけてるじゃん。分かるか？」

in「…はい。けいそつな行動でした…。しゅみません…。」

松「謝るのは俺にじゃねぇよ。ちゃんとあいつらと会えたらしっかり謝れ。もちろんスタッフにもな？」

in「…あい……。」

今回ばかりは言い訳の仕様がない。
1人でスタジオから出て、かれこれ15分くらいは経っている。
みんなもきっと俺が居ないことに気づいた頃かもしれない。