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«in視点»
んもう！
着いて早々に大倉くんには『ほんまもんの赤ちゃんや〜、かわええなぁ〜』ってリビングについてもずーっと！ほっぺた触ってくるし、大ちゃんもまるで俺の親かよって言うくらい自慢げに大倉くんに色々話してるし……親ずらしてくるのは薮だけで十分だよ！
いや、最近は光もなんか母親みたいに口うるさくなってきた気がする。
前までは慧の時くらいだったのに、今じゃ俺の時でも好き嫌いはだめっとか歯磨いた？とか聞いてくるし…
俺立派な成人男性なんだけど？！
ｷｭｩｰ…
あっお腹なっちゃった。
大「えっなに今の音！伊野尾くんのお腹の音やんな？お腹の音まで可愛いとかなんなん？反則やろ！」
ar「確かに時間的にももうお昼の時間だ。あの、良かったらこれクラッカーなんですけど、今日はお世話になるし、お昼ご飯にでもと思って持ってきたので、一緒に食べませんか？」
大「え？全然気にしんで良かったのに、でもありがとー！あっこれって今cmしとるやつやんな！」
お昼ご飯ということでやっと大倉くんの手の中から抜け出せた。
着いた時から今までずっと抱っこって…恐るべしドラマーの力。
いくら子供の体重とはいえ重いでしょ？
だから長時間抱っこされるとちょっと申し訳なくなったりね、しなくもない。
俺だったらぜってぇ腕の力無くなるもんね。
いやまぁ、それはさておき、待ちに待ったご飯の時間！
実はお腹と背中がぺったんこになるくらいにはお腹すいてた。
in「だいちゃん、ちゃーはんあるぅ？」
ar「勿論持ってきたよ？ちゃんにはやっぱりいると思ってね！」
大「チャーハン？なになに？クラッカーにチャーハン乗っけるん？こぼれへん？」
in「ちゃーはんはのっけるんじゃなくて、いっしょにまぜて食べるんです！おおくあくんもいっしょにやりましょ？」
ar「他にも生クリームとかフルーツ系、焼きそばとか海苔の佃煮にローストビーフもありますよ！大倉くんも色んなレシピに挑戦してみてくださいね？」
大「なにそれめっちゃ楽しそーやん。えーじゃあとりあえず伊野尾くん俺にもそのチャーハンつくってや？」
大倉くんにも俺考案のガッツリのやつを作って食べてもらう。
『普通に美味い上に、伊野尾くんに作ってもらったのもあってさらに美味い！』なんて言ってもらって照れてたらまた頭ぐりぐりされるし。
それを隣でニヤニヤしてた大ちゃんはしーらないっ！
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作者名：鹿 | 作成日時：2023年7月27日 20時
