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圭人「 いいじゃん。まだはなし…」
涼介「ダメ。早く帰れ。ラストオーダー終わったし、もう客はいないだろ。締め作業するんだよ。」
圭人「なんでそんなこと言うんだよ。Aだってお客さん…」
涼介「…あのな、こいつは…、」
眉を顰めて、山田を見る圭人。
いつもと変わらない無表情で圭人を見下ろす山田。
「帰る!帰るから… 喧嘩とかしないでね?」
圭人「おっ、! A?」
「けーと...、帰ろ!」
隣にいる圭人の腕をグッと引き寄せた。
山田を見ると、いつもと違う表情に少し身震いする。
−−− 山田、なにかが違う。
「.....あ」
私は山田を見て、声を漏らした。
なんで気づかなかったんだろう。
侑李のことで頭がいっぱいで、気を使ってくれた山田の変化に気づかなかった。
「山田、 苺のボールペンつけてくれてる。」
涼介「え?…あ、まあ。」
「それもう使った?」
さっきまで山田のことを気にしてたのに、私の脳はもう自分のことで頭がいっぱい。
あのペン使ってみたいなあ。って自分の欲を優先する。
涼介「まだだけど、」
「じゃあ私が最初に使ってあげる。」
手を伸ばして彼の胸ポケットにあるボールペンをとった。
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作者名:上野椎香 | 作成日時:2015年5月29日 7時