◎ 098 ページ49
・
大貴「Aはそれでいいの?
簡単に諦められるようなことじゃないよ。」
まるで自分のことのように心配して、悲しんでる顔をしてる大ちゃん。
ありがとう。
「大丈夫 。 視点を変えてみるっていうのもありかなって考えて、今そうしてる。」
勇気先輩を好きっていう対象としてみる。
大貴「ん? 意味わかんねえ。
バカなAが頭のいいことがいうなよ。」
軽く侮辱された気がする。
大貴「お前らしくない。 …違う人みたい。」
「....」
さすがに、感情が動いた。
『私らしくない』
その言葉は居心地が悪くなる。
「大ちゃん 、 私とずっと親友でいてくれる?」
大貴「なに言ってんの。当たり前だろ?」
驚いた顔をしたあとに、 私を安心させるような優しい微笑みを投げかけた。
「大ちゃんと親友で良かった 」
大貴「...ますますらしくない。」
「はあ?なにそれ。」
大貴「 だって、Aが人のこと褒めたり
感謝したりって…へーーん。」
「前言撤回で。」
大貴「あーらぁ、じゃあ友達やめよっかなあ」
「はい、どーぞどーぞ。そうやって可哀想な女の子を簡単に捨てるんだあ。
さくらちゃんに報告だね。」
大貴「 え、 Aって女子なの? ごめん認識してなかった。 」
てへ、っと自分のおデコをコツンと叩き
アホなポーズをした大ちゃん。
「 あ、さくらちゃんだ 」
そう言ってドアを指差した。
大貴「え?」
反射的に動いて、 ドアをみる大ちゃん。
キョロキョロするところがすごく可愛い。
恋する男子、ですって感じだ。
「うっそぉ!!」
大貴「...ふざけんなっ!」
「ふ、はははっ! 大ちゃんは恋頑張れよ!」
大貴「知っとるわ!」
そう言って大ちゃんは笑った。
やっぱり、彼といるといい意味で緊張しない。
素の自分を彼になら全部晒け出せるんだ。
私が幸せって思った時に、真っ先にあなたにありがとうって伝えます。
718人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:上野椎香 | 作成日時:2015年5月29日 7時