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昔は、末っ子の特権として兄、姉、雄也くん。
みんなが可愛がってくれた。
彼らに全て任せて、おねだりして。
小学校に上がってからは、侑李に色々やってもらってた。
小学校には、恋愛っていう学問は無い。
だから侑李は恋愛もできないと思っているのか?
「幼馴染って…、ただ小さい頃から友達ってだけじゃん。
私としては大ちゃんと侑李はなんの変わりもない友達。」
もう、今更止めてもこの雰囲気が良くなることはない。
もう戻せないんだ。
だからもういいや、全部いってしまおうか。
侑李「僕は、Aのこと…」
「いちいち口出さなくても大丈夫だから。」
幼なじみの男の子、私は女の子。
だから必然的に私を守らなきゃいけない。
だから彼は私を心配する。
そんな無意識の責任に彼は洗脳されてるんだ。
ただ昔から知っていた。それだけなのに。
もう、大丈夫だから。
侑李「A、やめて…」
止めようとする侑李なんて御構い無し。
止まるなんて知らない私の口はずっと動く。
「侑李は幼馴染って呪縛から離れられないんじゃない?」
残酷な言い方だ。
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作者名:上野椎香 | 作成日時:2015年5月29日 7時