好きなだけ、それだけ２ (ページ42)

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侑李「杏奈も仲良くしてもらってるみたい。」

「...へぇ」

私の家で、私の隣で。

私と２人のときに彼女の名前を口にする侑李。

むかつく。

今日くらい、ずっと、私のこと見てくれたっていいじゃん。

「なんなの...」

私は全てにイラついた。

大ちゃんがずっといるっていったのに、ここにはいないこと。

さっきまで大丈夫だったけど、今は大ちゃんがいないと壊れてく。

侑李が笑ってること、おめでとうって言ってること。

兄と母が家にいないこと。

これじゃ侑李に八つ当たりじゃん。

…でも、もう抑えきれない。

侑李「え？」

「なんで侑李に心配されなきゃいけないの？

幼馴染ってだけじゃん。」

ふっと笑いながら、嘲笑うように言った。

私からそんな言葉が出てくるとおもってなかったのか、かなり驚いている様子の侑李。

侑李「A…」

A、なんて悲しい顔で呼ばないで。

嫌い。

そんな君が嫌だよ。

「勉強のことは、迷惑かけてごめん。

１人でできなくてごめん。」

侑李「なに言ってんの。幼馴染でしょ、そんな…」

「でも、恋愛くらい１人でできるから。」

現にこうやって１人でやってるよ。

侑李の知らないとこでちゃんとやってる。