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「伊野ちゃん、ありがとう」
慧「知ってるよ。 Aが俺に感謝してるってことくらい。」
「なにそれ、」
慧「また来たくなったら来いよ?窓の鍵あけておくから。」
「うん!」
伊野尾ちゃんは私の頭に手を置いて、クシャッとした。
「あれ、大ちゃんいなくなってる。」
部屋に戻ったら、さっきまでいたはずの大ちゃんがいなかった。
ドアが乱暴に開いているだけ。
私は不思議に思われないように、お姉ちゃんが使っていた部屋に移動。
大貴「やっぱりいない…!」
階段のダダダダって音が聞こえたあとに、大ちゃんの声が聞こえた。
ーーー ガチャ
そのすきに何も知らない顔でドアを開け廊下に出る。
「大ちゃん、どうしたの。」
大貴「こっちじゃないの?Aの部屋!」
「そっちだけど。今お姉ちゃんの部屋いたの。」
さっきから姉の部屋にいて、全く気づかなかった作戦だ。
大貴「だからいなかったのかー!って着替えてないじゃん。」
「あ、うん。今から着替えるよ。そーだ、大ちゃん。」
大貴「ん、なに?」
「今日の晩御飯、なにがいいか侑李と相談しといてね。」
大貴「好きなもの食べていいのっ⁉ 」
目をキラキラさせながら聞いてきた大ちゃん。
子供だ、子供。
「どーぞ! ただし、ちゃんと侑李にも聞いてよ?」
大貴「はーい!」
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作者名:上野椎香 | 作成日時:2015年5月29日 7時